建設省は3日、放射性廃棄物貯蔵可能地計画案をグエン・タン・ズン首相に提出した。それによると、当面は放射性廃棄物の一時貯蔵施設を南北2カ所に設けるとしている。具体的には北部各省から生ずる廃棄物の貯蔵施設をハノイ市ダンフオン郡フン町に、南部各省とダラット原子力研究所から生ずる廃棄物の貯蔵施設を中部高原地方ラムドン省ダラット市に建設する。最終貯蔵施設は、東南部のニントゥアン省とビントゥアン省の4カ所を予定している。
建設省によると、現在全国の医療・工業・農業・環境などの分野の施設約1100カ所で放射性物質を使用しているが、廃棄物の共通貯蔵施設はまだなく、それぞれの施設が貯蔵している。そのため、放射性物質が紛失したり奪われたりする危険性が指摘されている。