偽造品がはんらん、状況改善なければ投資に影響も

2009/09/22 07:22 JST配信

 在ベトナム・イタリア大使館商務部の知的財産権部門はこのほど、ベトナムでの偽造品に関する調査結果を公表した。この調査はニールセン社に委託してハノイ市ホーチミン市で実施したもので、偽造品が多いのは繊維製品、履き物、酒類、日用品、電化製品、化粧品、医薬品であることが分かった。ハノイで売られている偽造品の83%は中国製だが、ホーチミン市で売られている偽造品の65%は同市内で生産されたものだった。偽造品の販売率はハノイの45%に対し、ホーチミン市は35%と幾分低くなっている。

 偽造品を販売する商店主にその理由を尋ねたところ、ハノイでは価格の安さや購買者の多さを挙げる人が多い一方、ホーチミン市では利益の多さを挙げる人が多かった。また43%の商店主が、取り締まりがなければ偽造品の販売を止めないと答えている。偽造品の販売は法律違反だと自覚しながらも、23%の商店主が5年後も偽造品の販売で利益を上げていると信じている。

 この調査の責任者マルティーノ氏は、ベトナムの知的財産権保護状況が改善しないようなら、外国企業は保護状況の良好な別の国に投資するようになるだろうと警告している。

[Nguoi lao dong online, 17/09/2009 | 00:27GMT+7]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市では個人輸入品市場が賑わっている。特に旧正月(テト)の前は美容用品、機能食品、ビールな...
 上半期の偽造品・模倣品取り締まり業務の実施状況を報告する会議がこのほどホーチミン市で開かれ、南部...
 在ベトナム・イタリア大使館で16日、イタリア政府の対ベトナム支援案件についての記者会見が行われた。...
 中部高原地方ラムドン省ダラット市の住民が市内の小売店から購入したアヒルの卵に白身がない卵が見つか...

新着ニュース一覧

 英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds=QS)が発表した最新の大学ランキング...
 世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」はこのほど、6月のプライド月間(L...
 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
トップページに戻る