クアン商工次官:ボーキサイト採掘案件は政府次第

2010/10/26 12:35 JST配信

 先ごろハンガリーで起きたアルミナ精錬工場の鉱滓(こうさい)ダム決壊事故で、ベトナムの中部高原地方で実施される2件のボーキサイト採掘・アルミナ精錬案件が世論の関心の的になっている。2案件の投資主であるベトナム石炭鉱産グループ(ビナコミン)会長のレ・ズオン・クアン商工次官に話を聞いた。

――ハンガリーの事故後の商工省の対応は。

 鉱滓ダムの設計については審査評議会での承認を既に得ているが、商工省はさらに第三者の外国のコンサルタント会社に審査を依頼するようビナコミンに指示した。また、有毒汚泥を建設資材としてリサイクルする方法を研究するよう命じた。

――世論は鉱滓ダムの安全性に非常に関心を寄せています。

 ダムは3方を山で囲まれた盆地に出口を巨大な堤防で塞ぐ形で建設する。この地域には過去に大地震が発生した記録はないが、それにも備えた耐震設計がされている。ダムの一部が損壊した場合、汚泥のアルカリ溶液が土に染み込む可能性は理論上あり得る。万一のことを考慮して、ダムから半径2キロメートル以内の地域には人を住まわせない方針だ。

――多くの有識者がプロジェクトの停止を提案しています。この提案が正当なものだとしたら、案件の停止について政府に上申すべきではありませんか。

 我々は各案件を信頼しており、政府に停止を上申する考えはない。しかし、もし政府から停止命令を受けた場合は停止する。政府次第だ。

 アルミナ精錬工場を沿岸地域に移転すべき、という人がいる。技術面でも経済面でもそのほうが合理的だと思う。しかし、共産党政治局は経済面だけではなく社会的要素、つまり中部高原地方の経済社会発展を考慮し工場を同地方に建設するよう求めた経緯がある。

――ダクノン省のニャンコー精錬工場は着工したばかりなので、沿岸地域に移転できるのでは。事故が起きた場合の安全性のほうが経済性より重要ではありませんか。

 ラムドン省のタンライ精錬工場はほぼ建設が終わっているので、停止すれば膨大な損害が出る。ニャンコー工場のほうは確かに見直しが可能だが、これまでに相当額を費やしているのも事実だ。ダムの安全性は、山でも沿岸部でも同様に重要だ。沿岸部で流出事故が起きれば人への直接被害は少ないかもしれないが海が汚染される。

――有識者らは関連当局との対話を希望していますが。

 これらの案件への理解を深めていただく良いチャンスなので、喜んでお受けしたい。

[Tuoi tre online, 25/10/2010, 04:11 (GMT+7), O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム石炭鉱産グループ(ビナコミン)はこのたび、カンボジア政府から、同国モンドルキリ州内の鉱区で...
 ブー・フイ・ホアン商工相は22日に行われた国会質疑で、水力発電所の放水により下流で洪水被害が発生し...
 元政府高官らを含む有識者グループはこのほど、中部高原地方ラムドン省バオラム郡タンライ鉱山でのボー...
 国会科学技術・環境委員会のグエン・ブー・カイ副主任は21日に開かれた記者会見で、同委員会と各関連省...

新着ニュース一覧

 トー・ラム書記長とファム・ミン・チン首相、チャン・タイン・マン国会議長は、ラオスを同時訪問した。...
 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)とホ
 ハノイ市のハノイ師範大学はこのほど、日本でのベトナム語能力検定試験とベトナム語能力証明書の発行に...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南中部地方ダナン市(旧クアンナム省)のホイアン旧市街のバクダン(Bach Dang)通りにある小さな店の前で...
 ハノイ市科学技術局は3日、ハノイ技術取引所(HanoTEX)とデジタル転換市場(DTMarket)を立ち上げた。これ...
 韓国教育省傘下の国立国際教育院は3日、ベトナムで2026年から韓国語能力試験(TOPIK)の成績を大学入学に...
 政府は4日、決議第9号/2026/NQ-CPを公布し、食品安全法をガイダンスする1月26日付けの政令第46号/2026/...
 トー・ラム書記長の特使として中国を訪問したレ・ホアイ・チュン外相は4日、習近平(シー・ジンピン)総...
 国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)は4日、シンガポールに駐在員事務所を開...
 東北部地方クアンニン省人民委員会はこのほど、ハノイ~クアンニン間高速鉄道プロジェクトの投資方針を...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ダナン市人民委員会は、2026年のテト(旧正月)期間中のロン橋(ドラゴン橋=ドラゴンブリッジ)の噴水・フ...
 世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」は、アジア太平洋(APAC)地域にお...
 ホーチミン市人民委員会は、テト(旧正月)を祝うイベントの一環として、「ブックストリートフェスティバ...
 財政省は3日、証券取引や情報開示などの規定を改正する通達第8号/2026/TT-BTCを公布した。外国人投資家...
トップページに戻る