地球物理研究所の主催により5日と6日の両日開かれた、アジア太平洋地域における地震と津波の危険性をテーマとした国際会議で、ベトナムは大地震の巣となる火山帯には位置していないが、地震の起きる可能性はかなり高い事が報告された。6日付カフェエフが報じた。
ベトナムでは過去にマグニチュード6.7~6.8程度の地震が、ホン川(紅河)断層、チャイ川断層、マー川断層、ソンラ断層、東経109度断層などを震源として発生している。ハノイ市は、ホン川、チャイ川、マー川、ソンラの各断層の上に位置しており、大規模な地震が起きる可能性がある。
また、ベトナムにとって最も危険な津波は、フィリピン沖の海底を震源とする地震によって引き起こされる津波で、地震発生から2時間でベトナム沿岸に到達すると予測されている。この津波の影響が最も大きい地域は、北中部クアンチ省ドンハー市から東南部ニントゥアン省ファンラン・タップチャム市にかけての沿岸部で、北部や南部への影響は少ないとみられている。