中国工場などの排水でホン川の汚染濃度が悪化、悪臭も

2012/06/19 07:26 JST配信

 国会での質疑応答でグエン・ミン・クアン資源環境相は、ホン川(紅河)の水質汚染状況を報告した。乾季に入ったことで、水量が低下し、悪臭問題が深刻化しているという。14日付バオモイ紙(電子版)が報じた。

 水質汚染の最大の原因は、中国雲南省河口ヤオ族自治県およびベトナム東北部ラオカイ省のホン川流域に位置する複数の工場が排水を垂れ流していることだ。乾季に入ったことに加え、気候変動の影響もあり、川には十分な水量が流れず、汚染濃度が悪化している。

 資源環境省は既に水質観測施設を設置し、24時間体制で水質汚染の状況を調査している。また同省では、国民や企業の環境保護に対する意識向上を目的とした「2020年までのホン川水質改善プログラム」の作成を急いでいる。さらに、中国雲南省当局と協議し、水質保全対策を共同で実施していく予定。

 ホン川はインドシナ半島北東部を流れる全長1149キロの川。中国に源流を発し、ベトナムを通り南シナ海に抜ける。ホン川流域は米の産地として経済的価値が高く、水質汚染の悪化による食料安全保障への影響が懸念されている。

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