ベトナムにおける温室効果ガス排出削減を総括、国連が成果を評価

2012/10/08 14:36 JST配信

 「ベトナムにおける森林の減少・劣化の防止による温室効果ガス排出削減プログラム(UN-REDDベトナム)」の総括会議が4日、ハノイ市で行われた。このプログラムは国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)、国連食糧農業機関(FAO)の支援を受けて、2009年8月から実施されている。4日付サイゴンザイフォン紙(電子版)が報じた。

(C) unep.org
(C) unep.org

 REDDとは、開発途上国における森林の破壊や劣化を回避することで温室効果ガスの排出を削減しようとすること、またはそのプログラム全体を指している。

 プログラムの目標は、関連機関の能力を高めて今年末までにREDD+(レッドプラス)の実施準備を整えること。REDD+は従来のREDDの概念に、植林事業や森林保全などの炭素ストックの積極的な増加を加えた拡張概念だ。

 これまでに中部高原地方ラムドン省の2つの郡でのREDD+の試験的実施を通して、省・郡・村の各レベルのREDD管理能力の向上が図られてきた。次の段階では、森林の多い40省での管理能力の向上と、6省でのREDD+の試験的実施に取り組む予定だ。

 会議では、ラムドン省をはじめとする中部高原地方でコーヒーの栽培面積を適切に減らし、代わりに植林するよう勧告が出された。国連の代表者は、UN-REDDベトナムの達成した成果を高く評価した上で「やるべきことはまだ多く残されている」と述べた。

[SGGP online,04/10/2012, 10:34 (GMT+7),O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 資源環境省は21日、米国のロバート・ホーマッツ国務次官(経済・エネルギー・農業担当)との間で、エネ...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る