最近、メコンデルタ地方の多くの若者たちがカンボジアのカジノにのめり込んでいる。中には自分の命を「担保」にカジノから金を借りて勝負し、負けて親戚に頼んで「身代金」を持ってきてもらうケースが増えているという。メコンデルタ地方ロンアン省公安は2日、こういった「身代金」を要求されたケースについて公表した。3日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
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ロンアン省公安によると先月、青年がカンボジアのカジノに拘束され、家族が身代金8800万ドン(約39万4619円)を支払って解放してもらったケースがあった。東南部ビンズオン省で工員として働くA(18歳男性)が旧正月(テト)でロンアン省に帰省した際、地元のC(18歳男性)とH(19歳男性)に会い、テトの小遣い稼ぎにカンボジアのカジノに行くことにした。Aはすぐにバイクを質に入れ200万ドンを、Hは金の腕輪を質に入れ150万ドンを用意していたが、1回の博打で全部すってしまった。
翌日、今度はCも加えた3人でカジノに行き、AとCは自分の命を「担保」にしてそれぞれ3000ドル(約27万9000円)と2000ドル(約18万6000円)を借金し、カジノに興じたが、それも全て失った。二人の身柄はカジノの警備員によって拘束され、それぞれの家族に借金以上の金額の身代金が要求された。数日後、AとCの親戚がそれぞれ8800万ドン(約39万4619円)と4200万ドン(約18万8341円)の身代金を持参し、二人はようやく解放された。
それ以前にも、東南部ビンズオン省ベンカット郡の中学生4人が学校をサボってカンボジアへ出国し、カジノで「命」を担保に1人数千ドルを投じ、負けて身柄を拘束され、家族が身代金の支払いのため奔走したというケースがあった。
※最終更新:2013年3月11日10:52JST