東北部ランソン省ルオンバンチー高校の男子生徒ホアン・ズイ・カイン君の製造した坑道内救助ロボット「LVT2」は、本体を揺らして上り下りができる他、40キロまでの物体を持ち上げることもでき、「ベトナムのASIMO(アシモ)」と呼ばれている。28日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
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カイン君は小さい頃に見た坑道の落盤事故を伝えるニュースがずっと気になっていた。2012年の夏、大学受験の勉強で忙しくなる前にアイデアを形にしようと決意、両親や先生から計3000万ドン(約14万2000円)を援助してもらって製造に着手した。
カイン君は不良品のモーターをつかまされるなどの苦労の末、高さ1メートル、重さ40キロの坑道内救助ロボットを約1か月で完成させた。このロボットは全国青少年・児童発明コンテストで2位を受賞し、さらにマレーシアのクアラルンプールで今年5月に行なわれた「2013年世界青少年発明工夫展(IEYI)」で金メダルを獲得した。
カイン君は「IEYIに参加できると思っていなかったし、ましてや金メダルを受賞するとも思っていませんでした。ベトナムのアシモと言われてとてもうれしいです」と話した。将来発明家になることを目指し、今年の夏は大学受験に挑む。