農地を放棄する農家が増加、1省当たりの耕作放棄地面積は100ヘクタール

2013/08/19 15:05 JST配信

 農業農村開発省によると、耕作を放棄された農地の面積が1省・直轄市当たり100ヘクタールにも上っており、近年、農地を放棄する農家が増加傾向にあるという。ザンベト紙(電子版)が報じた。

(C)  Tinmoitruong
(C) Tinmoitruong

 東北部ハイズオン省フンイエン省では放棄された農地面積がいずれも200ヘクタール以上となっている。その多くは土壌が悪いわけではなく、稲の二期作や稲と他の作物の三毛作が可能な土地だ。

 農地放棄の要因として、◇農薬や肥料、種などの費用が大きく上昇しているにも関わらず、農産物の販売価格が低い水準にあること、◇農家が農業をやめて転職していること、◇都市化・工業化による環境汚染で不作が続いていること、◇資金不足、◇農業に関する政策が不十分であることなどが挙げられる。

 この5年間で種籾の価格が2.5倍、無機肥料の価格は2倍に上昇しているのに対し、コメ1キロ当たりの販売価格は5000ドン(約23円)から6000ドン(約28円)と、僅かな上昇に留まっている。

 農業農村開発省によると、紅河デルタ地方における農家1世帯当たりの年収は2200万ドン(約10万2000円)程度で、種や肥料、農薬など各種費用を差し引いた年間利益は1300万ドン(約6万0200円)に過ぎない。さらに、農家は農地や農道の保守費用、農家基金など多くの費用を納付しなければならず、これらの費用は年間160万~170万ドン(約7400~7900円)にもなるという。

[Ngoc Le, Dan Viet, 07:11 (GMT+7) 13/08/2013U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナム農村開発政策・戦略研究所(IPSARD)はこのほど、全国12省の農家3000戸を対象に、2006年から2...
 世界100か国以上で貧困問題を解決するため持続的な支援・活動を展開している団体、オックスファム・イ...

新着ニュース一覧

 海外市場調査や海外事業伴走支援などを手掛けるシンガポールのグローバルアングル(GLOBAL ANGLE)は、ハ...
 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
トップページに戻る