南中部カインホア省で農業資材販売店を経営するボー・ミン・フンさんは、40代になってから2つの大学を卒業し、54歳になった今は大学院に通っている。文字が読めなくなるまで勉強を続ける、と燃えるような向学心は変わっていない。12日付ザンチーが報じた。
(C)Dan tri |
フンさんは貧しい家庭に生まれ育ったため、森で薪を拾い集めて家計を助けながら学校に通った。1979年に高校を卒業後、カンボジアで兵役に就いた。1984年に退役し故郷に戻ると、カインホア経済中級学校を3年で卒業し就職したが、給料のあまりの低さに1年で会社を止めた。自分で薪集めをして資金を貯め、2年後に小さな農業資材販売店を開いた。
フンさんは、結婚して店の経営が安定した2001年になって、大学で勉強したいという思いを妻に打ち明けた。フンさんはホーチミン市経済大学に合格し、42歳で初めて大学生になった。3年生になった時、法律の知識がほとんどないことを自覚したため、ホーチミン市法律大学にも入学して通った。
フンさんは2つの大学を卒業後に商売に戻ったが、法律の知識をさらに深めたくなり、今年になってニャチャン市にある法律大学大学院を受験し合格した。最初の授業に遅刻して教室に入ると、学生らに教師だと思われて挨拶されたと苦笑した。2人の子供達は父親の姿を見てよく勉強し、今大学に通っている。