毎年9月29日の「世界心臓デー」には、世界各国で心臓病予防の啓発キャンペーンが行われる。この機会に世界保健機関(WHO)は、ベトナムが減塩対策に取り組むよう呼び掛けている。
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ある調査結果によると、WHOが推奨する1日当たり塩分摂取量が5g未満(ナトリウム換算)であるのに対し、ベトナム人の平均摂取量は12~15gに達する。26~64歳のベトナム人の60%近くが、1日の摂取量を10g程度に減らすよう勧められている。この数字は中国や日本の目標数字にほぼ等しい。
WHOは、塩分の過剰摂取は高血圧につながり、心筋梗塞や突然死のリスクを高めることになるとしている。保健当局の調査結果によると、25歳以上のベトナム人で高血圧の人の割合は25%に上る。また、心臓病はベトナム人の死亡原因の33%を占めている。
WHOは、心臓病や突然死のリスクを軽減するため、減塩に関する政策的取り組みを行うよう政府に提案。2~15歳の子供には大人の塩分摂取量目標よりさらに低い目標を設定するよう勧告している。