ホーチミン:市内の運河で釣り三昧の男たち、禁止の看板も効果なし

2015/04/13 16:34 JST配信

 ホーチミン市内を流れるニエウロック・ティゲー運河やタウフー・ベンゲー運河では、釣り禁止の看板があるにもかかわらず、毎日朝早くから夜遅くまで数百人もの人々が川沿いで釣りに興じている。自治体やボランティア団体は、運河に魚を戻すべく活動しているが、釣り師らはどこ吹く風で水面に糸を垂れている。

(C)  vnexpress
(C) vnexpress

 タンビン区在住のTさんもその一人だ。彼は長くこの運河で釣りをしており、釣った魚を家で調理して食べたり、大漁の時は道行く人に売ったりしているという。「自治体が釣り禁止の看板を設置しているのを知っていますか?」と尋ねたところ、「確かに看板はあるが、係員が調査に来たことはないし、誰も罰金を取られていない。だから、みんな好きな時にこうやって釣りしているだけさ」と語った。

 同じく釣り禁止の看板が至る所に設置されているタウフー・ベンゲー運河でも、状況は同じようなものだ。4区人民委員会の幹部によると、同運河の魚を増やすため、3月末に20万匹(約1t)もの魚を放ったが、すぐに人々が集まってきて、釣って帰ってしまったという。

 また、運河沿いで運動していた人が釣り針に引っ掛かって怪我をするなどの事故も相次いでいる。3区在住のNさんは、「政府は巨額の資金を投じて運河を浄化し、魚が棲める環境を作ってきた。市民の憩いの場となるはずの運河沿いだが、ルールを守らない一部の人々のせいで、おちおち散歩もできない」と話した。

 なお、ある人民委員会の幹部は現在の状況について、「看板を設置して運河での釣りを止めるよう呼びかけてはいるが、現時点では具体的な処罰が決まっていないため、罰金などはとっていない」としている。

[Thanh Nien Thanhnien 10/04/2015 00:00U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市を流れるニエウロック・ティゲー運河で17日、同運河に生息する魚が大量死した。死んだ魚の...
 ホーチミン市人民委員会は、同市にある運河や池、湖などで魚釣りをする行為に対して処分を講じる案を農...
 農業農村開発省水産物品質管理局ホーチミン支局のチャン・ディン・ビン支局長はこのほど、ニエウロック...

新着ニュース一覧

 ベトナム株式市場は7日の取引で、アジア主要市場の中で最も大きく下落した。VNインデックスは前日比▲43...
 政府は、台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)で被災地となった南中部地方のクアンガイ省...
 ベトナム国家民間防衛指導委員会は7日朝、6日夜に南中部に上陸した台風13号(アジア名:カルマエギ、日...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩...
 ホーチミン市建設局傘下の11区建設投資プロジェクト管理委員会は4日、同市フート街区(旧11区)のフート...
 韓国の食品製造会社であるサムファF&C(Samhwa F&C)はこのほど、自社で展開するフローズンヨーグルトの...
 ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、ドイツのフラ
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は6日、独自ブランドの香り「ニャー
 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~10月期のFDI...
 ハノイ市人民委員会主席のチャン・シー・タイン氏が5日、党中央執行委員会によって中央監査委員長に選...
 ハノイ市の国家展示センター(VEC)で開催された「秋季フェア」で、トゥアンギア製造組立(Tuan Nghia)が...
 ホーチミン市建設局によると、同市コンダオ特区(コンダオ諸島)で初の電気バス路線が12月初旬に運行を開...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、11月11
 自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)などを手掛ける自然電力株式会社(福岡県福岡市)がグループ会社を...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年10月の輸出額(推定値)は前年同月比+17.5%...
トップページに戻る