ファム・ミン・チン首相は21日、国際金融センター(IFC)の設立を発表した。この設立は、世界の資本や技術、人材を呼び込み、経済成長と国際統合を加速させる制度改革の節目となる。

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　IFCはホーチミン市と南中部地方ダナン市の2拠点で運営され、「1つのセンター、2つの拠点」のモデルを採用する。資金の流入・流出を一元管理するため、外為管理には「ワンストップ方式」を導入し、透明性の向上を図る。

　IFCは、2025年6月27日付けの国会決議に基づき、同年12月18日公布の政令第323号/2025/ND-CPによって具体化された。

　ホーチミン市は証券、債券、銀行、資産運用、上場支援などを担う大規模金融拠点として、ダナン市は物流、海運、自由貿易、サプライチェーンと連動する先進的金融拠点として整備する。

　ダナン市では、デジタル資産、デジタル決済、取引プラットフォームなどの新分野を対象とした「管理下での実証(サンドボックス)」を行う役割も担う。規模はホーチミン市が約899ha、ダナン市が約300haを想定している。