東北部クアンニン省のハロン湾に浮かぶチトフ島で、ソ連の宇宙飛行士ゲルマン・チトフの石像が約2年間の工事を経て完成した。石像は、北中部タインホア省の石材で造られ、高さ6m、重さ26t。ベトナム語とロシア語、英語の3言語で刻まれた重さ3tの記念碑も建てられた。建設資金は、国内の各機関や個人からの寄付と、ロシアからの支援で賄った。
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記念碑には、「1962年1月22日のハロン湾訪問中、故ホー・チ・ミン主席とソ連のゲルマン・チトフが島を訪れた。ソ連人民との友好及び英雄との友情を表すべく、故ホー・チ・ミン主席はこの島をチトフ島と名付けた」という内容が刻まれている。
ゲルマン・チトフ(1935年9月11日~2000年9月20日)は、ガガーリンの次に宇宙へ行った宇宙飛行士。1961年8月7日に打ち上げられたヴォストーク2号で宇宙を周回し、初めて地球や宇宙空間を直に撮影した。ソ連・ベトナム友好協会会長(1966~1991年)やロシア・ベトナム友好協会名誉会長(1992~2000)を歴任。ベトナム政府から労働英雄の称号及びホーチミン賞、友好賞を授けられた。
チトフ島は、バイチャイ港から東南に約11km離れたハロン湾の中心に位置しており、面積約2.3ha。年間平均約20万人が同島を訪れている。