カインホア省:住所不定無職のロシア人男性を保護、帰国の目処立たず

2017/02/17 13:35 JST配信

 南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市の社会支援センターでは、2016年末から住所不定無職のロシア人男性を保護しており、身元引受人が見つからないことから帰国が難航している。

(C) Phan Son Ngan, Tuoi Tre
(C) Phan Son Ngan, Tuoi Tre

 男性はクズネツォフ・オレグ(Kunznetsov Oleg)さん(45歳)、離婚しており息子が1人いること、2012年に母親が身元保証人となり入国したことが分かっている。

 オレグさんの実母タマラ(Tamara)さん(1949年生まれ)がロシアの自宅を売却してベトナムへ渡り商売を始め、オレグさんと姉のレナ(Lena)さんの身元保証人となり2人もベトナムへ入国した。しかし、商売はうまくいかず、タマラさんは心臓疾患で亡くなり遺骨はロシアへ送られたという。

 その後、姉弟は貯金を切り崩し生活していたが、オレグさんはホテルから下宿へ拠点を移し、最後には観光地の路上で物乞いをしてその日暮らしをするようになった。

 オレグさんの情報を得た同省の外務局とニャチャン市当局はオレグさんに接触したところ、精神疾患の疑いがあったため当局はオレグさんを精神病院へ入院させ治療を行った。2016年末に退院後、オレグさんは社会支援センターへ移り、在ベトナムのロシア当局による帰国手続きを待った。

 ところがオレグさんは社会支援センターを脱走しては繁華街で物乞いをし、姉のレナさんを探すと主張しているが、当局もレナさんの行方が分からない状況だ。

 同省外務局と関連当局はオレグさんが1日も早く帰国できるよう身柄受渡しのためロシア当局と調整しているが、在ホーチミン・ロシア総領事館はロシア国内でオレグさんの身元引受人を見つけることができないとしており、オレグさんの帰国は前途多難となっている。

[Phan Son Ngan, Tuoi Tre, 11/02/2017 09:59 GMT+7, T]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 東南部ビンズオン省ジアン町には、多くの不法滞在外国人が居住している。その大半は中国人で、犯罪に関...
 労働傷病兵社会省労働局の最新の統計によると、ベトナムで不法就労している外国人の数は3万1000人以上...
 ホーチミン市労働傷病兵社会局と同市入国管理局はこのほど、外国人の不法就労および不法滞在への取締り...
 ベトナム国営通信モスクワ支局が伝えたところによると、ロシア特殊警察(OMON)がベトナム人と中国人がジ...
 バックパッカーの聖地として有名なホーチミン市のファングーラオ通り、デタム通りでは外国人、特にアフ...

新着ニュース一覧

 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
トップページに戻る