ホーチミン:中華街でお盆のお供え物争奪戦、今年も再来

2017/09/07 16:03 JST配信

 旧暦7月15日のお盆にあたる5日、ホーチミン市5区、6区、8区、11区の中華街のチョロン地区の至るところで、紙幣を含むお供え物をめぐって住民同士が争奪戦を繰り広げる風景が見られた。

(C) vnexpress
(C) vnexpress

 中華街に住む華人は、お盆に祖先の霊を祀る儀式のほか、路頭に迷う浮遊霊を祀る儀式も行う。特に華人系の個人事業者は、浮遊霊に取り付かれないようこの儀式を盛大に行う習慣がある。お供え物には、紙製の冥器のほか、ブタ・ニワトリ・カニの「三肉」、米・塩・サトウキビ、果物、お菓子、小額紙幣などがある。

 儀式の後、家の主人はお供え物を貧困世帯などに配るが、紙幣についてはベランダからばら撒くことが多い。ばら撒かれる紙幣を効率よく確保するため、大きなネットなどを準備して参戦する人も少なくない。

 かつて、お供え物を奪い合うのは子供の遊びだったが、近年では大人の戦場に様変わりしている。「生きた浮遊霊」が戦いで血を流すことも珍しくなく、集まった人々で一部の通りは交通渋滞となるため、対策を講じるよう求める声も市民からあがっている。

[Vnexpress, 5/9/2017 19:28 GMT+7, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 8月15日(旧暦7月15日)はベトナムでもお盆の日。お供え物の冥器産業は、今年も繁忙期を迎えている。例年...
 旧暦7月15日のお盆にあたる25日、ホーチミン市5区、6区、8区、11区の中華街のチョロン地区の至るところ...
 8月25日のお盆(旧暦7月15日)を控え、冥器を専門に製造するハノイ市トゥオンティン郡ズエンタイ村フック...
 9月5日のお盆(旧暦7月15日)を控え、冥器を専門に取り扱うハノイ市のハンマー(Hang Ma=冥器)通りは冥器...
 ベトナムでは、旧暦7月15日のお盆の時期になると、祖先の霊を祀る儀式のほか、路頭に迷う浮遊霊を祀る...
 8月28日のお盆(旧暦7月15日)を間近に控え、お供え物の冥器の出荷が最盛期を迎えている。ベトナムの伝統...

新着ニュース一覧

 ベトナム株式市場は7日の取引で、アジア主要市場の中で最も大きく下落した。VNインデックスは前日比▲43...
 政府は、台風13号(アジア名:カルマエギ、日本では台風25号)で被災地となった南中部地方のクアンガイ省...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ベトナム国家民間防衛指導委員会は7日朝、6日夜に南中部に上陸した台風13号(アジア名:カルマエギ、日...
 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩...
 ホーチミン市建設局傘下の11区建設投資プロジェクト管理委員会は4日、同市フート街区(旧11区)のフート...
 韓国の食品製造会社であるサムファF&C(Samhwa F&C)はこのほど、自社で展開するフローズンヨーグルトの...
 ベトナムIT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、ドイツのフラ
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は6日、独自ブランドの香り「ニャー
 計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、2025年1~10月期のFDI...
 ハノイ市人民委員会主席のチャン・シー・タイン氏が5日、党中央執行委員会によって中央監査委員長に選...
 ハノイ市の国家展示センター(VEC)で開催された「秋季フェア」で、トゥアンギア製造組立(Tuan Nghia)が...
 ホーチミン市建設局によると、同市コンダオ特区(コンダオ諸島)で初の電気バス路線が12月初旬に運行を開...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、11月11
 自然エネルギー発電所の発電事業(IPP)などを手掛ける自然電力株式会社(福岡県福岡市)がグループ会社を...
トップページに戻る