司法省はこのほど、2017年に中央省庁や地方政府が公布した法的文書の中に、誤りのある文書が5639件あったとグエン・スアン・フック首相に報告した。誤りの内訳は、公布権限や内容に関する違反が1236件、法的根拠や文書の書式・書き方の誤りが3829件、法的文書ではない文書に法的内容があるものが574件だった。
司法省が公布した法的文書にも、内容や権限に誤りのある文書が157件発見されている。このうち大臣や次官名の文書が26件、省レベル人民委員会及び人民評議会の文書は131件だった。分野別の内訳では、経済関連が85件と54%を占め最も多い。内政関連は43件、科学・教育関連は29件。
司法省は、誤りのある法規文書は社会生活の全ての分野にわたり、内容も様々で、政府機関、組織、個人の合法的な利益に影響を及ぼしており、特に経済分野で誤りが多いことは経済の発展や投資環境に大きな影響があると分析している。
また、権限や内容に関する違反があった1236件の法的文書は、法律体系の同時性や統一性、実行性に悪影響を及ぼしたとしている。