ハノイ:ノーリードの犬の捕獲強化、市民の意識向上に成果

2018/12/24 06:37 JST配信

 ハノイ市タインスアン区獣医診療所は19日、管轄内で実施していたノーリードの犬の捕獲と狂犬病予防モデルの結果報告と評価についての会合を開催し、高い成果が見られたことを明らかにした。同市でノーリードの犬の捕獲を実施したのは同区が初めて。

(C) vnexpress
(C) vnexpress

 同区では2300匹の犬が飼育されており、かねてから犬の放し飼いが問題となっていた。2018年8月にはジャーマン・シェパードに噛まれた男性が死亡する事件も起きている。

 報告によると、管轄内では9組のパトロール隊が3か月にわたりノーリードの犬の取り締まりを実施し、犬12匹を捕獲、飼い主に総額630万VND(約3万0700円)の罰金を科した。捕獲された犬のうち3匹は飼い主が引き取りに現れなかったため、ペット保護研究センターに収容された。

 管轄内における犬の放し飼いは以前に比べて▲70%減と大幅に減っており、パトロールにより区民らの規定遵守に対する意識が向上していることがうかがい知れる。同区では2019年年初から区内の全11街区でパトロールを実施し、犬の放し飼い撲滅を目指して取り締まりを強化していく方針だ。

 しかし、パトロールに使用されている犬の捕獲用具は私製であるほか保護具などもなく、高齢者が多くを占めるパトロール隊員の安全が課題となっている。ホーチミン市では市が犬の捕獲用に車両や用具を用意しており、ハノイ市のパトロール隊員からはホーチミン市のような環境整備を求める声も出ている。

 同区獣医診療所は、直近3か月のパトロールで捕獲した犬の数から区民の意識向上が認められ一定の成果があったとする一方で、捕獲した高額な犬種が負傷または死亡した場合には飼い主から民事訴訟を起こされる可能性があると危惧している。このことから、同所はハノイ市に対して犬の放し飼いに関する詳細な規定を文書で定めることを求めている。

 ハノイ市獣医局は現在、同市タインチー郡とトゥオンティン郡で捕獲した犬の収容センターの開設準備をしているほか、2019年年初にパトロール専門部隊を発足する計画。また、捕獲した犬の飼育に係る費用や死亡した場合の対処方法について検討し、同市人民委員会へ提議する。

 獣医分野における行政違反の処分に関する政令第90号/2017/ND-CP(2017年9月15日施行)では、飼い犬に口輪やリードをつけずに道路や公共の場を散歩させた場合、飼い主に60万~80万VND(約2900~3900円)の罰金を科すと定めている。また、施設に収容される犬については、飼い主が72時間以内に出頭して罰金を納付し、身元を引き取らなければ、焼却処分される。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 紅河デルタ地方フンイエン省キムドン郡ルオンバン町で3日夕方、7歳の男児が大家の飼い犬6頭に襲われて...
 ホーチミン市獣医支局は、市内で放し飼いされている犬などに対する取り締まりを強化している。狂犬病や...
 獣医分野における行政違反の処分に関する政令第90号/2017/ND-CP(9月15日施行)では、飼い犬に口輪やリー...
 ハノイ市ホアンキエム区中心部のホアンキエム湖周辺の各通りでは、9月から毎週金・土・日曜日に終日歩...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市人民裁判所は7日、麻薬の違法売買や所持の罪に問われていた麻薬ルート元締めのグエン・テ...
 「豚骨麺屋一番軒」や「肉汁餃子のダンダダン」などの飲食店運営や食品販売などを手掛ける株式会社ベス...
 企業のサステナビリティ経営を支援する株式会社ゼロボード(東京都港区)は、グリーン成長や持続可能な開...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市の中心部には、築140年以上の給水塔が今も存在している。この建築物は、19世紀末にフラン...
 7日のベトナム株式市場は、ホーチミン証券取引所(HSX)のVNインデックスが大型株の牽引により上昇し、史...
 トー・ラム書記長 兼 国家主席は5日から7日にかけてインドを国賓訪問し、ナレンドラ・モディ首相および...
 配車アプリを展開する地場Beグループ(Be Group)は、5月8日より各種サービスの料金を+2~11%引き上げる...
 インドネシアのフィンテック企業クレディボ(Kredivo)は6日、ベトナムのデジタル銀行ティモ(Timo)の買収...
 ベトナム国家銀行(中央銀行)によると、2025年末時点で15歳以上の国民の銀行口座保有率が約89%に達した...
 レ・ミン・フン首相はこのほど、戦略的技術および戦略的技術製品のリストを定めた決定第21号/2026/QD-T...
 インドにおける2026年1~3月期の電気自動車(EV)販売台数ランキングで、ベトナムのEVブランドがトップ4...
 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)の子
 観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)によると、南部...
 観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)傘下のサン・フ...
 ハノイ市ドンアイン村の国家展示センター(VEC)で、5月13日(水)から15日(金)まで、「ベトナム国際広告設...
トップページに戻る