英国で23日にベルギーより到着した冷凍コンテナ内から39人(男性31人、女性8人)の遺体が見つかった事件に関連して、北中部地方ハティン省警察は30日、同省で不法出国と不法滞在の手配・仲介が行われていたとし、刑事事件として立件することを明らかにした。
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警察は現在、同省に住む複数人を召喚し、事件の全容解明に向けて捜査を急いでいる。警察の調べによると、同省で不法出国ルートが組織されるようになったのは、3年前の2016年とされている。
なお、今回の事件で英国警察は当初、「39人の遺体はすべて中国人密航者とみられる」と発表していたが、その後、ベトナム北中部在住の30世帯が「英国への密入国を試みた家族との連絡が途絶えた。問題の冷凍コンテナ事件で被害に遭った可能性が高い」として地元当局に届け出た。
30世帯の内訳は、◇ゲアン省:18世帯、◇ハティン省:10世帯、◇クアンビン省:1世帯、◇トゥアティエン・フエ省:1世帯となっており、いずれも北中部地方の世帯。
密入国事件では、同じ国の者同士で実行するケースが多く、今回当局への届け出がない犠牲者についても家族がベトナム在住ではないという可能性があり、今回の事件の犠牲者全員がベトナム人なのではとの憶測も流れている。