ドローン飛行禁止・制限エリアを指定、首相決定

2020/06/17 16:13 JST配信

 グエン・スアン・フック首相は、無人航空機(ドローン)の飛行禁止エリアおよび飛行制限エリアを指定する首相決定第18号/2020/QD-TTg(6月10日施行)を公布した。

(C) baodansinh
(C) baodansinh

 首相決定で指定されている「飛行禁止エリア」は以下の通り。

◇特別級の国防施設・軍事地域、およびその施設・地域から500m圏内。

◇ベトナム共産党・国家・国会・政府・ベトナム祖国戦線中央委員会などの中央レベルの機関の庁舎、中央直轄市の共産党委員会・人民評議会・人民委員会などの機関の庁舎、海外の外交機関の庁舎、海外組織の庁舎、およびその庁舎から200m圏内。

◇軍の駐屯地や訓練地域、工場、物流センター、国防省・公安省管轄の拘留所・刑務所、国家安全保障上の重要施設、およびその施設・地域から500m圏内。

◇軍事空港・民間空港:

+滑走路が1本の場合:滑走路、滑走路の両端から1万5000m圏内、および滑走路の中央分離線から左右5000m圏内。

+滑走路が2本以上の場合:全ての滑走路、1本目の滑走路の一方の端から1万5000m圏内、1本目と最も遠い滑走路の対角の端から1万5000m圏内、および滑走路の中央分離線から左右5000m圏内。

 このほか、国防省は必要に応じて自己判断で飛行禁止エリアを設定することが可能となる。

 また、飛行禁止エリアに隣接するエリア、人が集まる場所、国境地域などは「飛行制限エリア」に指定される。飛行制限エリアにおけるドローンの飛行は、管轄当局が求める条件を満たさなければならない。

 政府が無人航空機に対する取り締まりを強化する背景には、反政府組織による無人航空機の使用が発見されたことがある。イベントなど人が集まる公共の場で無人航空機がテロ活動のために使用されると極めて危険で、軍の施設などの盗撮にも用いられる可能性があると懸念されている。

[Tuoi Tre 22:52 12/06/2020, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 国防省は15日、全国の空域におけるドローンなどの無人航空機およびその他の無人機の飛行禁止エリアと飛...
 グエン・スアン・フック首相は15日、首相指示第2号/CT-TTgを公布し、無人航空機(ドローン)に対する取り...
 グエン・スアン・フック首相はこのほど、空港周辺8kmを空撮用無人機(ドローン)の飛行禁止エリアとする...
 空撮用無人機(ドローン)の飛行が軍用機・民間機の飛行活動に危険を及ぼし、国防や安全保障、航空安全、...

新着ニュース一覧

 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は16日、英
 東南部地方ビンズオン省人民委員会は、ホーチミン市環状4号線の一部となるトゥービエン橋~サイゴン川...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、6月22日
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 ベトナム商工省は、ベトナムと米国が米ワシントンD.C.で9日から12日まで実施していた相互関税の二国間...
 国会は16日、◇広告法の一部を改正・補足する法律、◇改正雇用法、◇教師法の3本の法律を賛成多数で可決し...
 国防省は15日、全国の空域におけるドローンなどの無人航空機およびその他の無人機の飛行禁止エリアと飛...
 国会は14日、改正法人税法を賛成多数で可決した。同法は2025年10月1日に施行される。  今回の改正...
 シンガポール系電子商取引(eコマース=EC)プラットフォーム「ショッピー・ベトナム(Shopee Vietnam)」...
 韓国のIT素材メーカーであるイノックス(INNOX)の子会社で、車載用二次電池関連製品を製造するイノック...
 ベトナム外務省は14日、ベトナムが新興経済国グループ「BRICS」のパートナー国に正式承認されたことを...
 スウェーデンを公式訪問したファム・ミン・チン首相は現地時間13日、同国のウルフ・クリステション首相...
 特定非営利活動法人日本東南アジア言語普及交流協会(J-TAG)は15日、日本外国語専門学校で第8回「実用ベ...
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は15日、傘下の2社とともに、東南部
 南部メコンデルタ地方カントー市のチュンアンハイテク農業[TAR](Trung An
トップページに戻る