タンソンニャット空港、新ルールで配車アプリ車両が苦境に

2020/11/17 06:16 JST配信

 ホーチミン市タンソンニャット国際空港の国内線旅客ターミナルでは14日から、空港に到着する車両がそれぞれ4本の車線に誘導されるようになった。問題なのは、これによって「GrabCar」や「BeCar」などの配車アプリを介したチャーター車両が不利な状況に立たされていることだ。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 4本の車線は、◇A車線:降車用、◇B・C車線:個人車両(タクシー・チャーター車両を除く)の乗車用、◇D車線:タクシー・チャーター車両の乗車用に分かれている。

 配車アプリ車両は、理論上はD車線を利用することが可能だが、同空港は提携先のタクシー会社がD車線を優先的に利用できるよう手配している。そのため、D車線の待機スペースが足りず、配車アプリ車両は駐車場に誘導されている。

 駐車場に乗り入れるだけでも「利用した」とみなされ、2万5000VND(約114円)の駐車料金を支払わなければならない。しかし、この駐車料金について利用客の理解が得られなければ、運転手は損をすることになる。さらに、利用客も乗車のために旅客ターミナルから離れた駐車場まで移動しなければならず不便だ。

 配車アプリ車両の運転手と利用客からの訴えについて同空港の責任者は、「公正な競争を確保するための取り組みだ。グラブ(Grab)やbeグループ(beGroup)などは、空港の運営に関する手数料を納付していないため、この手数料を納付している提携先と同様の扱いを受けられないのは当然のこと」とコメントした。

[Thanh Nien 12:12 16/11/2020 / Tuoi Tre 08:11 15/11/2020, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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