北部に寒波が流れ込んでおり、11日には西北部地方ラオカイ省のオークイホー(O Quy Ho)やターバン(Ta Van)、ムオンホア(Muong Hoa)、ファンシーパン(Phan Si Pang)、サパ(Sa Pa)、イーティー(Y Ty)、チュンレンホー(Trung Leng Ho)、ナンプン(Nam Pung)など至る所で降雪があり、10~20cmの積雪が観測された。
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冷え込みにより、同省では水牛約45頭が凍死し、農作地93haにも影響が出るなど農業が大きな被害を受けている。同地方ソンラ省では家畜90頭、同地方ディエンビエン省では家畜91頭が凍死している。
各地の地元当局は省民に対し、家畜などを避難させるよう呼び掛けると共に、一部の学区では休校とするなどして対策に取り組んでいる。
厚い霧が立ち込めて視界が悪く、道路も滑りやすくなっていたため、ラオカイ省を通過する国道4D号線では交通事故が多発した。これを受けて、省当局は石油関連製品や救援物資を輸送する車両や郵便車両、優先車両を除き、国道4D号線の一部区間を通行止めとしている。
降雪は南国のベトナムで滅多に見られない珍しい光景であるため、多くの人々が雪を一目見ようと西北部地方に殺到している。当局は交通整備を強化すると共に、今の時期に山岳地帯を訪れないよう国民に呼び掛けている。