ホーチミン市チョーライ病院熱帯病課長のレ・クオック・フン博士は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の国内第4波が今後2週間でピークを迎えると予想している。
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5月10日に確認された市中感染者数は125人に達しており、新型コロナウイルス感染症が発生した2020年以降のこれまでの1日の感染者数として過去最多を記録した。市中感染者数は、9日が92人、8日が80人、6日が64人と増加傾向にある。
フン博士は、国内ほぼ全ての集団感染(クラスター)発生エリアが既に封鎖され、接触者が隔離されていることから、この中から新たな感染者が確認されたとしても外部への感染リスクは低いとして、流行曲線は今後2週間内にピークに達すると予想。
ホーチミン市第1小児病院のチュオン・フー・カイン医師も、感染者数は今後もしばらく増加傾向となるが、当局が追跡や隔離を効率的に行い、国民が不要不急な外出などを自粛して対策を徹底すれば、約2週間で第4波を制御できるとの見解を示した。
今回の第4波では、複数の発生源や変異株が同時に確認されたほか、複数の重要な病院での集団感染(クラスター)が発生した。感染者が増えすぎた場合、医療体制にかかる負担が大きくなり、治療の有効性が低下して、重症患者が死亡するリスクが高まると懸念されている。