スイス・ジュネーブにある世界知的所有権機関(WIPO)は現地時間29日、ベトナムの3人の発明家グループに「知的財産ユースアンバサダー」の称号を授与した。授与式にはスイスを公式訪問していたグエン・スアン・フック国家主席が立ち会った。
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知的財産ユースアンバサダーの称号を授与されたのは、新型コロナウイルス感染防止用の「ポータブル隔離ヘルメット(Vihelm)」を製作した生徒3人のグループ。メンバーはドー・チョン・ミン・ドゥックさん(16歳、米フロリダ州在住)、チャン・グエン・カイン・アンさん(15歳、ハノイ市)、グエン・ホアン・フックさん(14歳、ハノイ市)。
Vihelmは、新型コロナウイルス対策のフィルターと電動ファンで楽に呼吸ができ、付加された特別な手袋で顔をかいたり汗を拭いたりすることができる。Vihelmは、国際イノベーションコンテスト(International Contest of InnovAtioN=iCAN)2020の世界大会に出場した。
ダレン・タン(Daren Tang)WIPO事務局長は、ベトナムの近年の知的所有権システムとイノベーション・エコシステムに対する投資への取り組みとその成果を評価し、若者や起業家向けの知的所有権研修センターの建設に協力する可能性を示唆した。