多くの妊婦がテト前の帝王切開希望、寅年生まれ嫌って

2022/01/28 05:31 JST配信

 ベトナムではテト(旧正月)が近付くと、出産時期をテトの前または後にずらして欲しいと医師に頼み込む妊婦が増える。生まれた干支によって、運勢が左右されると信じられているためだ。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 ホーチミン市医科薬科大学病院産婦人科長のグエン・フウ・チュン医師は、24日に診察した妊娠39週の妊婦からテト(2022年は新暦2月1日)前に出産したいと打ち明けられた。「寅年生まれの女の子は苦労する」と信じられていることや、早く産んでテトにはゆっくりしたいことが理由だという。診察の結果、母子共に健康で出産の基準を満たしていたため、帝王切開手術を行った。

 チュン医師は、同じくテト前の出産を希望した2人の妊婦については、「妊娠34~38週で母子の安全が確保できないため、帝王切開を拒否せざるを得なかった。2人にリスクを説明して納得してもらった」と話した。

 チュン医師によると、母子共に安全な出産をするためには十分な妊娠齢に達する必要があり、世界の主な産婦人科組織はそれを妊娠39週以上と規定している。妊婦に健康上の問題があり、母子の生命が脅かされる場合に限り、39週未満の帝王切開を検討するとしている。

 ベトナムの干支については、ベトジョーライフ(VIETJO LIFE)の「ベトナムの十二支~ヒツジはヤギ、ウサギはネコ~」、「干支で相性が決まる!?~ベトナムの人間関係の潤滑油~」を参照。

[Tuoi Tre 10:39 26/01/2022,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナムでは辰年生まれの子供(特に男児)は大成するとされており、辰年になる度にちょっとしたベビーブ...
 今年の干支(えと)は60年に一度の丁亥(ひのとい)で、「黄金の豚(ぶた)年」ともいわれていることか...

新着ニュース一覧

 ファム・ミン・チン首相は、16日に開かれた「ベトナム経済サミット2025」の全体会議で演説し、「ベトナ...
 南部メコンデルタ地方ドンタップ省カオライン街区にあるグエン・シン・サック遺跡区で16日、故ホー・チ...
 ホーチミン市人民委員会はこのほど、サイゴン街区(旧1区)トンドゥックタン(Ton Duc Thang)通りを横断す...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 東南部地方ドンナイ省ディンクアン村のスオイコー地区に面するチアン湖では、カンボジアから帰国した越...
 インシアード(INSEAD)は、世界135か国の「人財を獲得・育成・維持する能力」を調査・ランク付けした「...
 造船用資材などを生産する韓国のセジン重工業(Sejin Heavy Industries)は、南中部地方カインホア省にあ...
 12月19日、全国各地で計234件のプロジェクトに関する着工・竣工・開通の記念式典が開催される。2016年1...
 イオンモール株式会社(千葉県千葉市)は、南中部地方ダナン市で開発中の「イオンモール・ダナン・タイン...
 アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミー(AMPAS)は米国現地時間16日、第98回アカデミー賞「国...
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は15日、ホーチミン市とデンマーク
 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2025年11月の訪日ベトナム人の数は前年同月比+3.2%増の...
 家庭内暴力の防止や社会秩序の維持に関する行政罰を定めた政令第282号/2025/ND-CPが15日に施行されたこ...
 クーリングシステム製品やパワーシステム製品、サーボシステム製品を手掛ける山洋電気株式会社(東京都...
 日本の財務省が発表した2025年11月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は前年同月比+15....
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビ
トップページに戻る