韓国石油公社、ベトナム沖15-1鉱区の鉱業権を25年延長

2025/06/30 13:50 JST配信
  • 1998年に15-1鉱区開発事業に参加
  • 03~24年に4.3億バレルの原油生産
  • 過去約20年間の収益14億USD

 韓国石油公社(Korea National Oil)はこのほど、韓国で原油の元売りなどを手掛けるSKイノベーション(SK Innovation)の子会社で石油開発事業を手掛けるSKアースオン(SK earthon)などと共に、ペトロベトナムグループ(PVN)とベトナム沖クーロン盆地15-1鉱区の鉱業権取得に関する契約を締結した。

(C) 韓国石油公社
(C) 韓国石油公社

 同公社は1998年、15-1鉱区の開発事業に参加し、2003年から同区スートゥーデン(Su Tu Den)油田で原油生産を開始した。同区では2024年までに4億3000万バレルの原油を生産しており、現在も1日平均約3万4000バレルを生産している。同公社が過去約20年間で上げた収益は、14億USD(約2020億円)に達した。

 今回の契約は2025年9月に終了する予定である15-1鉱区の鉱業権を、2050年9月まで延長するものだ。併せて、同鉱区の持ち分を11.4%とした。

 同公社とSKアースオンなどは、15-1鉱区のスートゥーチャン(Su Tu Trang)ガス田に、13億USD(約1870億円)を投資する計画だ。同ガス田の開発が完了すれば、ベトナム国内に1日当たり1億2500万立方フィートの天然ガスを供給できる展望だという。

 ベトナムでの石油開発に注力する背景として同公社は、産油国が集まる中東地域の政情が不安定であること、石油や天然ガスを豊富に有する南シナ海における権利の確保を挙げている。

[韓国石油公社報道資料 25/06/2025, S]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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