カントー:「フン王の命日」前にフン王寺院が落成、観光促進に期待

2022/04/08 14:40 JST配信

 4月10日(旧暦3月10日)の「フン王の命日」を前に、南部メコンデルタ地方カントー市ビントゥイ区(quan Binh Thuy)スポーツ文化センター内で6日夜、歴代のフン(雄)王を祭るフン王寺院の落成式が行われた。式典には、グエン・スアン・フック国家主席が出席し、挨拶した。

(C) vnexpress
(C) vnexpress

 フン王寺院は4haの用地に建設され、投資総額は1300億VND(約7億円)。30か月の工期を経て完成した。

 寺院は本堂、事務所、サービス施設、儀式用の正門、石碑の施設、緑地、湖などから成る。

 このうち、本堂は高さ19.5m、面積約1300m2で、ドンソン文化(紀元前4世紀頃~紀元後1世紀頃に紅河流域を中心に発展した青銅器文化)のゴックルー銅鼓をイメージし、周囲を囲む18の弓形のオブジェが18代のフン王を表現したデザインとなっている。

 フック国家主席は落成式で、同寺院はベトナム全国民の団結を象徴し、南部メコンデルタ地方の人々のフン王に対する宗教的ニーズに応えるだけでなく、同地方の観光促進にもつながるとして大きな期待を寄せた。

 フン王はベトナム史上初の国家とされるバンラン(文郎=Van Lang)国の18代にわたる歴代王の総称。フン王の命日は2007年からベトナムの祝日となっており、全国各地でフン王へ線香を手向ける儀式や銅鼓の演奏、獅子舞などが行われる。

 なお、ベトナムのフン王信仰は2012年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている。

 フン王については、ベトジョーライフ(VIETJO LIFE)の「フン王(フンヴオン)命日~ベトナムの旧暦3月10日~」を参照。

[VnExpress 23:04 06/04/2022, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 2022年は新暦4月10日が旧暦3月10日のフン王の命日にあたります。フン王の命日に際して、ベトジョー(VIE...
 東北部地方フート省は4月10日(旧暦3月10日)の「フン王の命日」に合わせて、9日午後8時からベトチー市の...

新着ニュース一覧

 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
 ベトナム発のITソリューション企業であるカオピーズ(Kaopiz、ハノイ市)と、東南アジア市場における医療...
 米グーグル(Google)と財政省傘下のベトナム国家イノベーションセンター(NIC)は18日、ベトナム国内での...
トップページに戻る