ベトナムの不妊率は7.7%、不妊症の診断は10年前の20倍に

2022/04/27 15:35 JST配信

 世界保健機関(WHO)の統計によると、ベトナムは世界の中で不妊率が高い国の一つとされている。ベトナムの中央産婦人科病院とハノイ医科大学付属病院の研究によると、ベトナムで出産年齢にある夫婦の不妊率は7.7%だという。

(C) toquoc
(C) toquoc

 WHOの定義では、不妊症は「12か月以上にわたって定期的な避妊法を行わずに性交しても妊娠に至らない疾患」とされている。ただ、35歳以上の女性については、6か月間の妊娠不成立で不妊症とされる。

 不妊症には2種類あり、一度も妊娠したことがない場合を「原発性不妊症」または「一次不妊症」、過去に妊娠または出産の経験があり、その後不妊状態になった場合を「続発性不妊症」または「二次不妊症」という。上記の中央産婦人科病院などの研究によると、ベトナムでは一次不妊症が3.9%、二次不妊症が3.8%の割合だった。同病院付属生殖支援センターでは、10年前は不妊症の診断は1日当たり1~2例だったが、現在この数は20倍に増えている。

 グエン・ズイ・フオン医師は「女性にとって出産に最適な時期を過ぎると、妊娠は難しくなる。子どもを産むつもりなら、早目に結婚して出産を計画することを勧める」と話している。

[To Quoc 09:03 20/04/2022, O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 保健省はこのほど、人口政策を厳守した組織・個人への表彰支援制度に関する通達第1号/2021/TT-BYTを発...
 保健省は人口抑制からの政策転換を進めており、今後は地域別に出生を推奨、もしくは抑制する制度を導入...
 ベトナムでは年間30万~35万件もの人工妊娠中絶が行われている現状が明らかとなった。これは保健省が23...
 保健省人口・家族計画化総局および国連人口基金(UNFPA)が発表した研究結果によると、ベトナム人女性の...

新着ニュース一覧

 英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds=QS)が発表した最新の大学ランキング...
 世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキング・ドットコム(Booking.com)」はこのほど、6月のプライド月間(L...
 米マイクロソフト(Microsoft)が発表した調査報告書「ワークトレンド指数(Work Trend Index)」2025年版...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 在ベトナム米国大使館は18日、巡視船「CSB8022」をベトナム海上警察に引き渡したと発表した。越米間の...
 宅配を手掛ける地場ゴゾ・エクスプレス(Gozo Express)は18日、地場系コングロマリット(複合企業)
 最先端の機械学習テクノロジーを活用してモバイル資産を識別・評価・最適化する米国のラウンズ(Rounds)...
 サイゴンハノイ保険[BHI](Sai Gon-Ha Noi Insurance Corporation)は、韓
 ホーチミン市7区のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, quan ...
 ベトナムは、ライチの生産量で中国に次ぐ世界2位となっている。  2025年の収穫量は約30万3000tで、...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の電
 ハノイ市ノイバイ国際空港で、ベトナム人乗客による日本円の違法持ち出しが発覚した。税関当局が18日に...
 国内IT最大手のFPT情報通信[FPT](FPT Corporation)はこのほど、東南部地
 国会は18日、エネルギー使用効率化法の一部を改正・補足する法律を可決した。同法は2026年1月1日に施行...
 持田製薬株式会社(東京都新宿区)とMeiji Seikaファルマ株式会社(東京都中央区)は、持田製薬が日本で販...
トップページに戻る