商工省傘下ベトナム電力グループ(EVN)の国家電力調整センター(NLDC)によると、4日午後1時ごろ、ハノイ市を含む北部の複数の省・市の広範囲で大規模な停電が発生した。
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ハノイ市の多くの地域では予告なしに突然の停電が発生。しばらくして電力は復旧したものの、電源が不安定な状態となり、住民がエレベーターに閉じ込められたり、家電機器が故障したりした。
猛暑の中での予期せぬ停電により、多くのマンションでは管理委員会がエレベーターを動かすために発電機を起動しなければならなかった。
NLDCによると、大規模な停電の原因は、猛暑のために電力消費量が急増し、一部の電力タービンで電圧変動の原因となるトラブルが発生したことによるものとみられる。
停電発生直後、NLDCは関連組織などと協力し、電力の復旧に努めた。同日の午後3時までに、影響を受けたすべての利用者への電力供給が復旧し、北部の電力システムは安定した状態に戻った。
EVNは電力利用者に対し、消費電力が大きい家電機器を同時に使用せず、エアコンの温度を27度以上に設定し、照明の利用を減らすなどして、特に猛暑の日には節電を意識するよう呼び掛けている。