ベトナム戦争での韓国軍による虐殺の目撃者、初めて韓国の法廷で証言

2022/08/12 05:47 JST配信

 韓国のソウル中央地方裁判所で9日、ベトナム戦争時の韓国軍による虐殺を巡る裁判が行われ、韓国の法廷では初となるベトナム人による目撃証言が行われた。

イメージ画像
イメージ画像

 この日は韓国軍海兵隊第2旅団(青龍部隊)の軍人が、ベトナム南中部沿岸地方クアンナム省フォンニ集落(lang Phong Nhi、現在のディエンバン町ディエンアン街区=phuong Dien An, thi xa Dien Ban)の住民74人を殺害したとされる、いわゆるフォンニの虐殺について、南ベトナム軍に所属していたグエン・ドゥック・チョイさん(82歳)に対する証人尋問が行われた。

 この訴訟はフォンニ事件の被害者、グエン・ティ・タインさん(62歳)が韓国政府に対し、3000万ウォン(約304万円)の損害賠償を求めて2020年4月に提起したものだ。事件当時8歳だったタインさんはこの事件で家族5人を失ったほか、本人も韓国軍から脇腹を銃で撃たれ今も後遺症を患っている。これに対し韓国政府は、事実を否認している。

 法廷でタインさんのおじにあたるチョイさんは1968年2月12日、フォンニ事件を目撃したと証言。チョイさんによると当時、現場には数十の遺体がところどころに積み上がり、多くの家が燃えていたという。当時の村の地図上で、多くの遺体が発見された場所を指し示すなど具体的な言及もあった。

 裁判に先立ち行われた記者会見で、被害者側のイム・ジェソン弁護士は「韓国軍は事件を起こしたのが韓国の軍服を着た南ベトナム軍だとして責任を回避してきたが、その後、村の住民がベトナムの議会にこれを抗議するなどして問題が大きくなった。さらに当時の韓国政府が事件を調査したが、その資料を提出していない。被害者と支援者が証拠を集めており、これが裁判で認められるよう努力している」と話した。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 韓国のソウル中央地方裁判所が2月上旬、ベトナム戦争時に韓国軍によって家族を虐殺されたベトナム人女...
 南中部沿岸地方クアンナム省ディエンバン町ディエンズオン街区人民委員会は14日(旧暦1月24日)、ベトナ...
 韓国のソウル中央地方裁判所は7日、ベトナム戦争時に韓国軍に家族を虐殺されたベトナム人女性#nolinkグ...
 南中部沿岸地方クアンナム省ディエンバン町ディエンズオン村落で11日、ベトナム戦争中にハーミー集落で...

新着ニュース一覧

 ベトナム系フランス人女性チャン・トー・ガーさんが、ベトナム戦争時に米軍が使用した「エージェント・...
 北部紅河デルタ地方ニンビン省で26日、第2バックマイ病院が開院した。グエン・バン・タン副首相は、同...
 南中部地方ザライ省ホアホイ村(旧ビンディン省フーカット郡)にあるホイバン温泉(Suoi nuoc nong Hoi Va...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南部地方タイニン省チャンバン街区のチャンバン郵便局の門前に、40年近く前から営業している小さな新聞...
 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガ...
 北部紅河デルタ地方フンイエン省人民委員会はこのほど、同省チャウニン村のコアイチャウゴルフ場・エコ...
 ベトナム人民軍の第5軍区参謀部は25日、南中部地方ダナン市で「無人機大隊」の設立に関する発表式を開...
 米国ナスダック証券取引所に上場する人工知能(AI)搭載ロボットメーカーであるAMCロボティクス(AMC Robo...
 ベトナムのIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は、エンタープラ
 フィリピンのカラバルソン地方カビテ州ノベレタの警察はこのほど、不動産開発を中核とするベトナムの民...
 「かっぱ寿司」などの飲食店の経営を手掛けるカッパ・クリエイト株式会社(神奈川県横浜市)は、ベトナム...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の
 英国系スタンダード・チャータード銀行(Standard Chartered Bank)の最新レポートによると、2026年1~6...
 ベトナムで7月1日から、航空機内におけるモバイルバッテリーの輸送安全に関する新たな規定が適用される...
 「人民武装部隊の英雄」の称号を持つラ・バン・カウ大佐が24日、老衰のためハノイ市の第108軍隊中央病...
トップページに戻る