フィリピンのマニラ首都圏にあるパラニャーケ市で中国人の男らに軟禁され、売春を強要されていたベトナム人女性14人が同国警察に救出された。外務省のレ・ティ・トゥー・ハン報道官が6日に開かれた定例記者会見で明らかにした。
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フィリピン当局の通報を受け、在フィリピン・ベトナム大使館が国民保護措置を実施。14人のうち、13人は5日に釈放され、新型コロナに感染していた残りの1人は同国の女性保護施設で治療を受けている。
フィリピン警察は9月28日、パラニャーケ市内のマンションの立ち入り検査を実施。このうち、3戸でベトナム人と中国人の計24人が監禁されていたところを発見し保護した。
女性たちを監視していたDu Wei容疑者(男・36歳)とFang Zeng容疑者(男・28歳)はその場で、人身売買容疑により逮捕された。容疑者2人はいずれも中国国籍。
人身売買被害に遭った女性らは「安定した仕事」を紹介されてフィリピンに渡ったが、軟禁されたうえで売春を強要されていたという。同事件をめぐり、同国警察は裏付け捜査を進めている。