ベトナム米コンクールで不正か、優勝品種に模倣疑惑

2022/11/09 06:17 JST配信

 4日に行われた、ベトナムで最も美味しいコメを選出する2022年度の「ベトナム米コンクール」で不正があったとして、「ST24」や「ST25」などを開発し、コメ業界で数々の賞を受賞している農業エンジニアのホー・クアン・クア氏が強く抗議している。

(C) tuoitre
(C) tuoitre

 今回のコンテストには種苗メーカー6社が参加し、香り米8種ともち米4種が各部門で競い合った。審査の結果、香り米ではタイビン・シード社(Thaibinh Seed)の「TBR39」が1位、クア氏が経営するホークアンチー社(Ho Quang Tri)の「ST24」が2位となり、3位はロックチョイグループ[LTG](Loc Troi Group)のコメだった。

 この結果をめぐり、クア氏は「TBR39」が「ST24」に酷似しているとして調査を求めた。これを受け、農業農村開発省傘下の作物生産局は「コンクールに出品された『TBR39』と『ST24』のサンプルは保管してあるため、ホークアンチー社の要請に応じてそれぞれのDNA鑑定を行う」とコメントした。

 DNA鑑定で同一種だということが確認された場合、コンクールの結果は取り消される。同一種ではないことが確認された場合は、結果を維持するという。

 ベトナム米「ST」はクア氏が20年以上にわたり改良を続けながら開発しているもので、日本にも輸出されている。

 一方、「TBR39」は2019年から農業農村開発省の承認のもとで公式に試験栽培(オフィシャルテスティング)が行われ、北部と南部の一部の省・市で栽培され、2022年年初に商品化された。

[Tuoi Tre 08:25 08/11/2022, 17:41 05/11/2022, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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