ホーチミン市警察は28日、公安省とハノイ市警察をはじめとする公安機関と協力し、ハノイ市ナムトゥーリエム区にある交通運輸省傘下車検局自動車登録検査部のオフィスの立ち入り検査を実施し、多数の書類を証拠物件として押収した。
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情報筋によると、ホーチミン市警察は、上級機関から車検に関連する今回の事件の捜査を統括する権限を与えられているという。
自動車登録検査部に対する捜査は、ホーチミン市および南部メコンデルタ地方の複数の省・市の自動車登録検査センターで発生した、贈収賄・贈収賄の仲介・公務執行上の偽造の一連の違反捜査の一部として進められている。
ホーチミン市警察はこれに先立ち、荷台を大きく改造するなど、安全基準や排ガス基準などを満たしていないにもかかわらず車検合格証明書を有しているトラックなどの多くの車両を発見したため、自動車登録検査センターの捜査に踏み切った。
警察はこれまでに、ホーチミン市や南部メコンデルタ地方ロンアン省、同ティエンザン省、同ベンチェ省、同ソクチャン省など複数の省・市の自動車登録検査センター合わせて10か所以上の立ち入り検査を実施した。事件に関与し起訴された容疑者の数は43人に上っている。
初動捜査結果によると、自動車登録検査センターは自動車の所有者から組織的に賄賂を受け取り、車検結果を操作して車検合格証明書を発行していたことが確認されている。これらのセンターは100億VND(約5700万円)の不正利益を得ていたとされる。
ホーチミン市警察は、こうした違反が全国各地で発生している可能性があるとみて捜査範囲を拡大すると共に、管轄機関に対し違法に発行された車検合格証明書を回収するよう要請した。