交通運輸省傘下の車検局および複数の省・市の自動車登録検査センターで発生した、贈収賄・贈収賄の仲介・公務執行上の文書偽造に関する一連の事件に関連し、ホーチミン市警察は17日、多くの自動車登録検査センターから定期的に賄賂を受け取っていたとして、車検局の元局長チャン・キー・ヒン容疑者(男・61歳、ハノイ市在住)を含む同局の幹部・元幹部の5人を収賄容疑で新たに逮捕したと発表した。
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ホーチミン市警察の捜査結果によると、自動車登録検査センターの設立にあたり運営業者はヒン元局長とその部下らに賄賂を渡しており、さらに設立後も毎月や毎四半期など定期的にヒン元局長らに賄賂を支払っていたことが確認された。ヒン元局長は2014年から2021年までの局長在任期間中に継続して賄賂を受け取っていたという。
ホーチミン市警察はこれに先立ち、荷台を大きく改造するなど、安全基準や排ガス基準などを満たしていないにもかかわらず車検合格証明書を有しているトラックなどの多くの車両を発見し、自動車登録検査センターの捜査に踏み切った。今回の事件の捜査を統括する権限を与えられている同市警察は、公安省傘下機関や各省・市警察と協力し、捜査範囲を拡大している。
初動捜査の結果、車検局の容疑者らに賄賂を渡していた自動車登録検査センターの容疑者らは、自動車の所有者から賄賂を受け取り、車検結果を操作して車検合格証明書を発行していたことが分かった。
なお、この一連の事件では17日までに、自動車登録検査センターの従業員や贈収賄の仲介者、車検局の幹部など合わせて89人が贈収賄や贈収賄の仲介、公務執行上の文書偽造、違法目的での機械設備・ソフトウェアの製造・購買・交換・寄付の容疑で逮捕され、捜査を受けている。