- コーチが女子代表選手から賞金を不正徴収
- コーチが選手の休暇申請を監督に未報告
- コーチ2人の違反認定、処分
体操のベトナム女子代表チームのファム・ニュー・フオン選手が、得た賞金の一部をコーチに徴収されたと訴えた事案について、文化スポーツ観光省スポーツ局はこのほど、報道発表を行い、コーチが選手の賞金の一部を徴収していたことを認めた。
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フオン選手の家族は2023年12月9日、コーチのタイン氏に同月14日から2024年1月3日までフオン選手が渡米するための練習休暇を申請した。タイン氏ともう1人のコーチであるズオン氏は、当時入院中だったグエン・タイン・トゥイ監督にこのことを報告しなかった。トゥイ監督が12月19日にこれを知り、ハノイ国家スポーツトレーニングセンターとスポーツ部に報告。スポーツ部は実態を確認後、スポーツ局にフオン選手のトレーニング中止を提案した。
選手の賞金を徴収したと告発されたことについて、国家スポーツトレーニングセンターやスポーツ部などの担当者は、選手から賞金やいかなる名目の金銭も徴収する方針は取っていないと主張。一方ズオン氏はハノイチームの選手から集金したことを認めた。
スポーツ局は調査結果から、フオン選手には代表チームに復帰するチャンスがあること、タイン氏とズオン氏の2人はフオン選手の休暇願の報告を怠った違反行為があったこと、ズオン氏が選手から金銭を受け取ったことなどを認定。タイン氏の解任と、ズオン氏の業務を一時停止し事態が明確になった時点での処分を提案した。