- 人身売買被害を恐れた3人、運転手を殺害
- タクシー強奪後、中国帰国を目論む
- 警察、供述の真偽確認など裏付け捜査中
南中部沿岸地方クアンガイ省で7月27日午後、タクシー運転手が殺害されて車両を奪われた事件で、同省警察は中国人容疑者3人の供述を公開した。犯行の動機は、人身売買被害に遭い、カンボジアに売り飛ばされてしまうのではないかと恐れて中国に帰国するためだったという。
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逮捕されて捜査を受けているのは、◇ファン・ジエチェン=Huang Jie Cheng容疑者(18歳)、◇ガン・イン=Gan Ying容疑者(17歳)、◇ルオ・シージュン=Luo Shi Jun容疑者(16歳)の3人。
容疑者3人は7月27日未明、中国に隣接する東北部地方クアンニン省で大手タクシー会社の運転手として働いていたN・V・Hさん(男性・47歳)のタクシーをチャーターし、南に向かうよう指示した。
クアンガイ省まで南下したところで、3人はHさんに殴る蹴るの暴行を加え、首を絞めて殺害した。3人はその後、タクシーを奪って再び北に向かって走行した。
7月28日午前、北中部地方クアンビン省を走行中に不審な形跡があったことから交通警察に呼び止められたが、指示に従わず逃走を続け、逃走中に複数の事故を起こし別の車に衝突してようやく停止した。3人はその後、警察に取り押さえられて逮捕され、クアンガイ省警察に身柄を移された。
3人は取り調べで、3人がかりで運転手を殺害してタクシーを奪ったことを認めた。中国での生活は困窮しており、ブローカーに仕事を紹介されたためベトナムに渡ったが、タクシーでの移動中にブローカーと連絡が取れなくなったという。
人身売買被害に遭い、カンボジアに売り飛ばされてしまうのではないかと恐れた3人は話し合い、タクシー運転手を殺害してタクシーを奪い、中国に帰国することにし、犯行に及んだ。
同事件をめぐり、警察は、容疑者らの供述の真偽を確認するなど裏付け捜査を進めている。