ハロン湾・カットバー群島、「IUGS地質遺産」に認定  

2024/08/28 05:00 JST配信
  • IUGSが認定する「地質遺産100選」に選定
  • ハロン湾、94年にユネスコ世界自然遺産に
  • 23年、登録範囲をカットバー群島まで拡張

 地質・鉱物科学研究所元所長のチャン・タン・バン博士は25日、東北部地方クアンニン省のハロン湾と北部紅河デルタ地方ハイフォン市のカットバー群島を含む「ハロン湾・カットバー群島」が、世界53か国99地点とともに、国際地質科学連合(IUGS)によって「IUGS地質遺産」に認定されたことを明らかにした。バン博士は、この登録申請に尽力した人物だ。

(C) VIETJO/Sa Huynh
(C) VIETJO/Sa Huynh

 この地域の地質史とカルスト地形について世界的な価値を認めたもので、IUGSは、8月25日から31日にかけて韓国の釜山で開催中の第37回万国地質学会議(IGC)で、IUGSが認定する「地質遺産100選」を発表する。「地質遺産100選」は、2022年に第1回の100か所が選定され、以降は2年ごとに100か所が新たに選定されることになっている。

 ハロン湾は、1994年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)によって、美しさにおいて顕著な世界的価値を持つとして世界自然遺産に認定された。2000年には、地質学および地形学的にも世界的価値を持つとして、再び世界自然遺産に認定された。  

 ユネスコの世界遺産委員会は2023年9月、ハロン湾の登録範囲をカットバー群島まで拡張し、「ハロン湾・カットバー群島」として登録。ベトナムでは初めて、省・市をまたいだ世界遺産となった。今回、IUGSが地質遺産として認定したことで、その価値が再確認されたと言える。

 ハロン湾については、「世界遺産(1)ハロン湾~長い歴史を秘めた伝説の地~」を参照。

[Bao Tin Tuc 11:41 25/08/2024, F]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は16日、東北部地方クアンニン省のハロン湾と北部...

新着ニュース一覧

 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
 ベトナム郵便通信グループ(VNPT)は18日、2026年計画実施会議の枠組みの中で、人工知能(AI)専門会社「VN...
 東南部地方ドンナイ省のロンタイン国際空港は19日、初の民間旅客便を受け入れた。同空港が受け入れた初...
 地場系コングロマリットのビングループ[VIC](Vingroup)は12月19日、ハノ
 南北高速道路は19日、北端のフウギ国境ゲート~チーラン間高速道路(約60km)および南端のカントー~カマ...
 株式会社ストライプホールディングス(岡山県岡山市)のグループ会社であるストライプベトナム(STRIPE VI...
 阪急阪神不動産株式会社(大阪府大阪市)と株式会社シーアールイー(東京都港区)は、シンガポール政府系企...
 ピックルボールのプロ選手養成を目指す「D-JOYスポーツアカデミー」が13日にホーチミン市で開校した。...
トップページに戻る