幻の動物「サオラ」探索にWWFが1800万円支援

2025/04/03 05:46 JST配信
  • 絶滅が危惧される幻の動物「サオラ」
  • 野生動物の管理と保護に関する能力向上
  • サオラ自然保護区の森林巡回・保護を強化

 北中部地方フエ市人民委員会は、絶滅が危惧される動物「サオラ(学名:Pseudoryx nghetinhensis)」の追跡・保護活動のため、世界自然保護基金(WWF)から31億VND(約1800万円)超の無償援助を受け入れることを決定した。

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 同プロジェクトは、フエ市農業環境局を主体として、生物多様性の保全や、サオラ保護に関わる社会組織の能力向上、地域社会や関係者の認識向上、野生動物の管理・保護政策改善のほか、フエ市における違法な野生動物の取引と消費の根絶などを目指すものとなる。

 計画では、6月まで野生動物の管理と保護に関する社会組織や地域社会の能力向上に取り組み、9月まで広報・啓発活動を通じて生物多様性と野生動物保護のメッセージを広める。また、2026年6月まで、フエ市のサオラ自然保護区における森林の巡回・保護活動を強化し、森林保護従事者に必要な装備を提供するほか、他の保護区の専門家などから保全に関する経験の定期的な共有を受ける。

 サオラは、世界で最も希少な動物の一つで、1992年にベトナム・ラオス国境のチュオンソン山脈で初めて発見された。その希少性と謎めいた存在から、「アジアの麒麟」とも呼ばれる。

 ベトナムでサオラが最後に確認されたのは2013年、南中部沿岸地方クアンナム省の森林に設置されたカメラに1頭が映っていたもので、この発見は当時の学界に衝撃を与えた。ただし、それ以降、ベトナムの森でサオラの姿が確認されたことはない。

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