• 19人死亡、13人行方不明、88人負傷
• 全国で家屋10万5000軒超に被害
• 教育・医療施設、10月5日までに修繕完了

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　台風10号(アジア名：ブアローイ、日本では台風20号)の被害に関する農業環境省の速報によると、9月29日23時までに19人が死亡し、13人が行方不明、8人が音信不通となっているほか、88人が負傷した。

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　被害は深刻で、全国で10万5000軒を超える家屋が屋根を吹き飛ばされるなどの被害を受けた。このうち、北中部地方ハティン省で7万8842軒、同ゲアン省で1万9977軒が損壊し、3371軒が浸水、2742軒が孤立した。

　また、稲作地・農作地9400ha、水産養殖場1700haが被害を受け、交通インフラや堤防、灌漑施設、生産施設などにも甚大な被害が出ている。

　ファム・ミン・チン首相は同日、緊急公電を送信し、関連機関に迅速な復旧を求めた。

　首相は地方自治体に対し、孤立した地域への早急なアクセス、家屋の修復や仮設住宅の手配、食料・水・生活必需品の確保を指示した。また、教育施設と医療施設の修繕を10月5日までに完了するよう求めた。

　地方自治体は被害を正確に把握し、被災地の住民の支援に地方予算を配分する。資金が不足した場合は首相と財政省に報告する。被災地住民支援向けの資金の支払いは10月5日までに完了する。

　なお、農業環境省は被災地の農業生産の回復に向けて、資材や農薬・肥料、種子、家畜・家禽などの調達を支援する。