ハノイ市ザンボー街区(旧バーディン区)人民委員会は、トゥーレ公園(ハノイ動物園)の詳細計画(縮尺500分の1)の全体調整案について、関係機関や地域住民からの意見公募を開始した。
![]() (C) NKSTTSSHNVN / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0 |
同案では、総面積約18.9haの約71%を外柵のないオープンな公共空間として24時間無料開放するほか、動物園では従来の檻中心の展示方式を改め、動物を自然に近い環境で飼育・展示する半野生型の生態動物園(Eco-Zoo)へと転換することなどを盛り込んでいる。意見募集は10月8日に始まり、11月8日を期限としている。
敷地の7割を無料開放、24時間利用可能に
計画案によると、敷地は大きく2つの区域に再編される。約13.5ha(全体の約71%)を占める「オープンエリア」は、トゥーレ湖や広場、遊歩道などで構成され、周囲の外柵を完全に撤去して市民が散歩や運動などで24時間自由に利用できるようにする。一方、残り約5.4ha(約29%)の「管理エリア」は動物の飼育・保全・展示専用とし、入場を有料とするとともに、動物の休息時間を確保するため営業時間を設定する。
「半野生型」への移行と動物福祉の向上
動物飼育においては、従来の鉄格子による展示から、生息環境を模した半野生型の生態展示への移行を図る。鉄柵の代わりに植栽や堀、強化ガラス製の壁などを活用した多重の安全対策を施すほか、悪臭を抑えるバイオ技術なども導入する。また、象や大型肉食獣などの飼育区域を自然に近い環境に整備し、湖の地下に熱帯河川や海洋の世界を再現する約1650m2の水生生物展示エリアを新設する計画だ。
歴史遺産の保全と都市交通との連携
敷地内にある文化遺産のボイフック祠(đền Voi Phục)周辺では、静かで厳かな環境を保つため騒音を伴う遊戯施設をダオタン(Đào Tấn)通り側などへ移設する。さらに、ハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線のカウザイ駅(S8駅)の乗り換えフロアと公園内のエントランス広場を結ぶ歩道橋を新設し、歩行者と車両の動線を分離するほか、地下駐車場や地下サービス施設などの立体的な土地利用も盛り込まれた。
1975年から1976年にかけて建設されたトゥーレ公園は、設備の老朽化が進んでおり、現在はベトナムレッドデータブックに掲載された希少種40種以上を含む100種超、600個体以上の動物が飼育されている。今回の計画調整により、市民の憩いの場の創出、文化遺産の保護、そして動物福祉の向上を同時に実現する現代的な都市公園への転換を目指す。







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