アフリカ西部のナイジェリアで、ベトナムの伝統武術「ボビナム(Vovinam、またはViet vo dao=越武道)」が女性の護身術習得、さらには警察などの防犯・訓練プログラムに導入され、広がりを見せている。現地ではナイジェリア・ボビナム連盟(NVVF)と国際組織が連携し、スポーツを通じた女性支援や防犯意識の向上を進めている。
![]() (C)vovinam.net |
この取り組みを支援しているのは、映画「ラストサムライ」などの出演で知られる日本人俳優の小山田真氏だ。小山田氏は、女性の権利擁護活動家のニア・ライト氏と共に「ガーディアン・ガールズ・インターナショナル(GGI)」を設立し、武術を通じてジェンダーに基づく暴力の防止活動を展開している。
ナイジェリアの首都アブジャにある在ナイジェリア・ベトナム大使館では、女性向けの護身術講習会が開催されたほか、ナイジェリア・オリンピック委員会(NOC)などとの協議を通じて、アフリカ競技大会などの主要スポーツイベントにおけるボビナムの普及も目指している。
ナイジェリア国内では、すでに約30の州でボビナムが親しまれており、警察や海軍の訓練プログラムにも取り入れられている。警察内部には独自のボビナム協会が存在し、指導者や審判員の研修も実施されている。今後は警察のジェンダー専門部署とも連携し、被害者支援や暴力を予防する仕組み作りを並行して推進していく方針だ。
ボビナムはベトナム発祥の武道として世界各国で親しまれており、アフリカ地域でも幅広いネットワークを築いている。GGIでは2027年1月からアブジャで少女向けの継続的な講習を開始する予定で、地域社会の安全確保と女性が自信を身に付けることに寄与すると期待されている。







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