アルジェリアから母の故郷を初訪問

2009/12/27 06:43 JST配信

 ベトナム人の母親とアルジェリア人の父親の間に生まれた女性ジャミラ(39歳)は11月にハノイ市で開かれた第1回「在外ベトナム人世界会議」に出席するため、初めてベトナムを訪れた。会議出席者の中で、頭をスカーフで覆った彼女の姿と幸せそうな笑顔はひときわ目立っていた。

 彼女自身は戦争を経験していないが、彼女と10人の兄弟たちの出自には戦争が深く関わっている。父親はインドシナ戦争中の1950年にフランス海軍の兵士として従軍したが、まもなくこれが大義のない侵略戦争であることに嫌気が差し、フランス軍を脱走してベトナム人民軍の兵士となった。彼はベトナム人の看護師と出会い結婚、1964年にアルジェリアへ帰国するまでに3人の子どもに恵まれた。彼は帰国後もアルジェリアを解放するためフランス軍と戦い続けた。

 ジャミラは小さいころから母親からベトナムについて聞かされていたが、アオザイや両親のベトナム時代の写真を見て想像するしかなかった。母親は11人の子どもたちにベトナム語を教えるとともに、ジャミラにはネムの作り方やヌクマム(ベトナム魚しょう)の使い方を教えた。その母も1992年に亡くなった。彼女はいつしか「いつの日かベトナムを訪れなくては」と思うようになっていた。今回の在外ベトナム人世界会議への出席は、彼女にとって母親の故郷を訪れる素晴らしいチャンスであり、世界で活躍している多くの越僑たちと知り合う機会にもなった。

 ジャミラは今、アルジェリアのビルセバ(Bir Seba)石油ガスグループで働いているが、将来は「ベトナム・アルジェリア文化協会」の設立を希望している。アルジェリアには、彼女のようにベトナム人の母とアルジェリア人の父を持つ家族がおよそ100世帯あるが、文化協会の活動で彼らの結び付きを強めることができると考えている。「これからはもっとベトナムに足しげく通って、ベトナムに対して何ができるか考えていくつもりよ」。

© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

新着ニュース一覧

 観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)傘下のサン・フ...
 カジュアルブランド「ユニクロ(UNIQLO)」のベトナム現地法人ユニクロ・ベトナム(UNIQLO Vietnam)は、20...
 日本の財務省が発表した2026年6月の貿易統計(速報)によると、ベトナムの対日貿易収支は、前年同月比+30...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 南中部地方クアンガイ省ゴーコー村の岩場では、製塩を行う住民が、天日にさらした海水を岩のくぼみに少...
 ホーチミン市で7月30日(木)から8月1日(土)まで、ロボット・自動化技術の国際展示会「ベトナム国際ロボ...
 全日本空輸(ANA)が出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HV
 レ・ミン・フン首相は21日、政府庁舎で幹部人事に関する首相決定の発表式を主宰した。式典では、グエン...
 防災事業や繊維事業などを手掛ける帝国繊維株式会社(東京都中央区)は、ベトナム公安省消防・救難救助警...
 鴻池運輸株式会社(大阪府大阪市)のグループ会社であるアンファAG(Anpha-AG、南部地方タイニン省)は、タ...
 地場航空会社のベトラベル・エアラインズ(Vietravel Airlines)はこのほど、資本金を従来比+73%増の2兆...
 イオンモール株式会社(千葉県千葉市)は、南中部地方ダナン市ホアスアン街区(phuong Hoa Xuan)に、「イ...
 ホー・クオック・ズン副首相は、2026~2030年期の国家データ戦略および2045年までのビジョンを承認する...
 国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)の子会社であるベトテルハイテク産業総...
 ベトナム海軍第4地域海軍第162旅団所属のミサイルフリゲート艦「HQ-015チャンフンダオ(Tran Hung Dao)...
 南中部地方ザライ省人民委員会は、同省初となる人工知能(AI)を活用したコーヒーの研究開発施設「AIコー...
トップページに戻る