- インドネシア次期大統領が公式訪問
- 3月の大統領選で当選、近く大統領就任
- 両国協力関係の一層の深化で一致
トー・ラム書記長 兼 国家主席は13日、インドネシアのプラボウォ・スビアント(Prabowo Subianto)次期大統領(現国防相)と会談した。同氏は今年3月の大統領選で当選。10月20日に新大統領に就任してジョコ・ウィドド現大統領の政策を引き継ぐ予定だ。
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ラム書記長は今回の訪問について、スビアント次期大統領が両国間の戦略的パートナーシップを重視している証だとして、同氏の訪問を歓迎。スビアント氏は、ベトナムとの伝統的な友好と協力を常に重視しており、両国関係を一層深化させたいと述べた。
双方は、両国間の戦略的パートナーシップの前向きな発展を評価し、国防・安全保障、海洋協力、文化、観光、交通、人的交流、地域間の協力が効果的に促進されているとの共通認識を示した。
過去10年で両国間の貿易額は4倍近くに増加。東南アジア諸国連合(ASEAN)において、インドネシアはベトナムにとって第3位の貿易相手国であり、一方、ベトナムはインドネシアの第4位の貿易相手国となっている。
双方は、両国関係を新たな高みに引き上げるための協力の方向性について話し合ったほか、ハイレベルを含むあらゆるレベルの訪問や人的交流、地域間の協力を引き続き促進することで、政治的信頼を一層強化していくことで一致した。両国は1955年に国交を樹立。双方は、国交樹立70年を迎える2025年に記念事業を行う予定。
双方はまた、両国間貿易額を2028年までに180億USD(約2兆5400億円)に増やすことを目指すとし、これを実現すべく、貿易障壁などを取り除いて相手国製品の自国へのアクセスに便宜を図ることを約束。
双方はさらに、国防・安全保障協力を強化し、国境を越えた犯罪取り締まりにおいて情報を共有し調整することで一致。地域的および国際的問題に関して、特にASEAN、国際連合、非同盟運動などの地域的および国際的なフォーラムや組織において調整し、相互支援することで合意した。
また南シナ海問題について、平和・安定・安全、自由航行と上空飛行の自由の重要性を再確認。ASEANの結束、共通の立場を維持し、国際法、特に1982年の国際海洋法条約(UNCLOS)に従い実質的かつ効果的な南シナ海における紛争の回避を目的とする行動規範(COC)の交渉を促進することで一致した。