半身不自由な女性傷病兵、47年前の約束果たす

2011/08/21 06:39 ICT配信

 バイさんは1958年、13歳のときに兄と共に革命事業に参加。1964年にベトナム労働党(共産党の前身)への入党が認められた。この時同時に入党した20人の新党員は「祖国が独立した時に、生き残った者が死んだ仲間の墓を作る」ことを約束し合った。

 バイさんは、1968年のテト攻勢の際に敵から受けた砲弾で頭部を負傷し、生死の境をさまよった。幸い命は取り留めたが、半身に麻痺が残ったため、その後は後方支援部隊で働いた。祖国統一を向かえた時には、新党員の仲間20人のうち生き残っていたのはバイさんだけだった。

 1979年に除隊したバイさんは仲間との約束を果たす方法を探っていたが、その頃兄弟が子供を残して亡くなったため3人を引き取って育てることになった。傷病兵の年金だけで食べていくのは大変だった。1990年からは生活費を稼ぐため、宝くじを売り始めた。

 バイさんは貧しい生活の中でも、ずっと豚の貯金箱で貯金を続けていた。2010年末に満杯になった貯金箱を開けると、思いがけず7200万ドン(約28万8000円)が貯まっていたという。3人の子供達は成長し既に働いている。200万ドン(約8000円)でささやかなお祝いをして、残りを約束を果たすために使う事に迷いはなかった。バイさんは「元気な間は働かなくては」と今日も宝くじを売り歩いている。

前へ   1   2   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 ベトナムマルチメディア社(VTC)はこのほど、ベトナム戦争烈士(戦死した軍人・従軍者)の遺骨収集お...

新着ニュース一覧

 外務省のファム・トゥー・ハン報道官は5日午後の定例記者会見で、欧州でスーパーマーケットの冷蔵設備...
 公安省傘下のモビフォン(Mobifone)とベトナムの情報技術(IT)最大手FPT情報通
 地場市場調査会社デシジョンラボ(Decision Lab)が2026年4~6月に実施した調査をまとめたレポート「ザ・...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ハノイ市ゴックハー街区(phường Ngọc Hà、旧バーディン区)に暮らすゴックさん(...
 自動車・バイク小売大手タスコ[HUT](Tasco)傘下でサービス展開を担うシテ
 地場食品スーパーチェーンのキングフードマート(Kingfoodmart)は、10月中旬にハノイ市のマンション「イ...
 株式会社成城石井(神奈川県横浜市)は、ベトナムの優遇制度や多国間貿易協定を活用した「複数国間連携モ...
 1998年にベトナムで初めて体外受精(IVF)によって誕生した3人のうちの1人であるルウ・トゥエット・チャ...
 仏航空機大手エアバス(Airbus)は、ベトナムにおける旅客数が今後20年間で年平均+7.7%増加し、ベトナム...
 国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)傘下のベトテル航空技術セ...
 英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds=QS)が3日に発表した「QSアジア大学...
 西北部地方ソンラ省ムオンバム村(xã Mường Bám)の省道108号線で10月15日午前11時...
 日本全国の駅チカや駅ナカを中心にヘアメイク・ネイル専門店を展開する株式会社アトリエはるか(愛知県...
 ホーチミン市カウオンライン街区(phường Cầu Ông Lãnh、旧ホーチミン市1区...
 ホーチミン市で11月11日(水)から14日(土)まで、「ベトナム・フードエキスポ2026(Vietnam Foodexpo 2026...
トップページに戻る