ハンセン病元患者の隔離島が高級リゾートに、住民たちの複雑な心境

2012/09/02 06:33 ICT配信

 その後月日を経て、患者達は海で魚を獲り森林で動物を捕まえ、コメを育てることで生計を立てるようになった。やがて家族が徐々に増えて、集落が形成されていった。

 同集落は1998年になって、ようやく正式にリエンチエウ区ホアヒエップバック街区に属する行政上の集落として認定された。患者とその家族はこの時初めて国民と認められ、戸籍の登録や選挙で投票ができるようになった。しかし住民の生活は依然として厳しい。彼らの夢は、島に船着場を建設し、訪れる観光客に美しい風景を味わってもらうことだった。

 住民達の再定住区は海岸に近いグエンタットタイン通り沿いにある。当初は病気が感染するのではないかと懸念する周辺住民の反対にあった。周辺住民らの理解を得て住宅が建設されたものの、移住のための支援金はわずかで今後の生活に保証はない。

 島に観光客を、という彼らの夢は近い将来実現するかもしれない。しかしその時彼らの姿は島になく、以前の夢は毎日の暮らしをやり繰りするという現実的な夢にとって代わっているだろう。

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