日本の鉱山保安第一人者、「年収1円の先生」として活躍

2014/03/30 08:02 JST配信

 帰国後も井清氏は自らの意思で度々ベトナムを訪れており、センターの活動を見守り続けた。その熱の入れようたるや妻が「ベトナムにいい人でもいるのでは?」と疑ったほどだ。

(C)  vietnamnet., 井清武弘氏
(C) vietnamnet., 井清武弘氏

 その後、JICAがベトナムでのシニアボランティアを募っていることを知って参加を申し込み、受理される。さらに、東北部クアンニン省の安全管理センター開所に合わせて、JICAに手紙を書き、技術指導役を買って出た。

 シニアボランティアとして井清氏は、試験室の運用や立ち上げを手伝っている。立ち上げ後は、メンバーと共に、鉱山で危険を早期発見する技術・自然火災の防止などについて研究している。

 井清氏によると、メンバー間で安全点検を徹底することが何より重要であり、鉱山事故防止に直結するという。「私たちの研究によれば、事故は月曜日の朝に起こり易くなっています。休み明けで各担当者の点検が甘くなっていたりして、事故に繋がることが多いのです。開山して10日足らずで発生したドンモン鉱山での事故やマオケー鉱山での事故も、月曜日の朝に発生しています」

 さらに、どの事故も理由は明確だという。「逐一記録して分析することが重要なのです。ベトナムの鉱山の事故防止能力が向上して、事故が減ることを切実に願っています」と、希望を語った

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