刺青彫師から「ミス・ベトナム2014」王冠デザイナーに、22歳の新たな挑戦

2014/11/30 06:24 JST配信

 学業の道を断念し、生計を立てるためにひたすら刺青を彫っていた日々。しかし、ずば抜けた才能を生かして努力を重ね、自分の力で人生を大きく変えた22歳の若者がいる。

(C) tuoitre グエン・カック・ホアイ・アインさん
(C) tuoitre グエン・カック・ホアイ・アインさん
(C) tuoitre アインさんがデザインした王冠
(C) tuoitre アインさんがデザインした王冠
(C) tuoitre 王冠のデザイン画
(C) tuoitre 王冠のデザイン画
(C) tuoitre 銅鼓の文様を描いた15mmの天然真珠
(C) tuoitre 銅鼓の文様を描いた15mmの天然真珠

 ベトナムギネスにも認定された「ミス・ベトナム2014」の王冠をデザインした元刺青彫師。彼の名は、グエン・カック・ホアイ・アインさん。

 ホーチミン市に住むアインさんは現在、ホアンザー真珠社デザイン部門のスタッフである一方、トンドゥックタン大学工業デザイン科の1年生でもある。

 アインさんはメコンデルタ地方ソクチャン省出身。高校3年生の時、家庭の事情でやむなく学業を断念した。安定した職もなく、自分の才能を活かしてお金を稼ぐ方法を思案していたところ、刺青の彫師になることを考え付いた。その後、友人や親戚からお金を借りて、刺青道具一式を買い揃え、田舎で刺青を彫る商売を始めた。

 ある時、アインさんは銀工房を営む同郷人と出会い、銀細工やジュエリーデザインを教わるようになった。半年ほど続けてみたものの、やはり経済面での苦しさから銀細工に対する情熱の炎は消えてしまい、彫師に戻ることにした。

 彫師として仕事を続けていた2010年のある夜、アインさんはホアンザー真珠社を設立したホー・タイン・トゥアン社長と偶然の出会いを果たした。トゥアン社長との出会いがきっかけとなり、新たな人生のスタートを切るべくすぐにホーチミン市へ行くことを決心した。

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[Quang Phuong, Tuoi Tre, 13/11/2014 09:07 GMT+7, A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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