ホーチミン中心部のヒンドゥー教寺院と石壁に祈る人々

2016/11/27 05:24 JST配信

 ホーチミン市中心部の1区チュオンディン通りにあるヒンドゥー教寺院には、 毎日数百もの人々が心の内を打ち明けに訪れている。真に誠実な人だけが、この100歳を超える石の壁の声を聞くことができるのだという。

(C) kenh14
(C) kenh14

 「バーアン寺(Chua Ba An)」と呼び親しまれているマリアマン寺院(Den tho Mariamman)は、在越インド人が建立した独特な建築物だ。この土地で生まれ育ったタミル人を祖先に持つ貧しい労働者たちが建てたもので、建立から100年以上が経過している。

 当初、寺院はトタン屋根で覆われただけの簡素な作りで、ヒンドゥー教徒のために一時的に建立されたものだった。1950年から1952年までに、同市1区在住のタミル人たちによって寺院全体が再建され、インド南部のヒンドゥー教寺院を模した今日の姿になった。

 かつて、ホーチミン市に定住するようになったインド人の数は、中国人に次いで2番目に多かった。1975年以降、大多数が故郷に帰って行ったが、彼らの文化を色濃く残す建築は今日まで残り続け、ホーチミン市の特徴的な名所の1つとなっている。

 マリアマン寺院に祀られている女神マリアマンは、南インドのタミル地方農村部の地母神とされ、医療や収穫、結婚と家族、そして子供の神として崇拝されている。多くの人々は、中でも健康と家族について祈るためにマリアマン寺院を訪れる。

 人々は、本殿で祈りを捧げた後、後方の石の壁に向かい、石の壁と「対話」をする。特に病気や子供のことなど、何らかの心配事を抱えている人々は皆、石の壁に頭をつけて悩みを打ち明ける。そしてここで神の声を聞き、心を落ち着かせるのだという。

前へ   1   2   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市3区のニエウロック・ティゲー運河沿いには、ホーチミン市で最初に建てられたクメール寺院...
 ホーチミン市中心部の1区ドンズー通り66番地(66 Dong Du St., Dist.1, Ho Chi Minh City)には、同市で...
 ホーチミン市12区アンフードン街区には、日本の建築様式を取り入れた寺院「カインアン院」があり、参拝...

新着ニュース一覧

 公安省傘下密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)は28日、中国向けのドリアン輸出を巡る贈収賄事件の拡大捜...
 熊本県で28日午後に発生したマグニチュード7.1の地震により、ベトナム人技能実習生1人が死亡し、負傷者...
 8月に施行される新規定をまとめて紹介する。 1. 公共の場での飼い犬の口輪・リード不使用、罰金額を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ハノイ市にあるベトナム科学技術研究所(VAST)は、現在進行中の「烈士(戦死者)の遺骨捜索・収集・身元確...
【災害被害にあったみなさまへ】
 チャン・タイン・マン国会議長はハノイ市で28日、ベトナムを公式訪問中のカンボジアのクオン・スダリー...
 シンガポールを拠点に東南アジア諸国連合(ASEAN)+3のマクロ経済を研究する国際機関「ASEAN+3マクロ経済...
 国会常務委員会は、第16期(2026~2031年任期)国会の第1回臨時会議の召集に関する文書を発出した。同会...
 韓国法務省出入国・外国人政策本部はこのほど、「出入国・外国人政策統計月報」を発表した。  2026...
 戦死者(烈士)のフイン・バン・クエン(Huynh Van Quen)さんの身元がこのほど公式に確認され、発見された...
 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)傘下のFPTソフトウェ
 外国人材紹介事業を展開する株式会社YSタレント(神奈川県横浜市)は、日総工産株式会社(同)およびベトナ...
 一般社団法人グローバル共生社会推進機構(GISPA、東京都国分寺市)は、日本の法務省認定の日本語オンラ...
 米スポーツ用品大手ナイキ(NIKE)が米国証券取引委員会(SEC)に提出した2026年度年次報告書によると、同...
 政府は、マネーロンダリング防止法および関連ガイダンス文書の実施上の困難や障害を解消するための特別...
トップページに戻る