人々の無事な帰宅を願って、夕方の交差点で交通整理を続ける男性

2018/04/01 05:23 JST配信

 2006年初めに3区のレクイドン(Le Quy Don)通りを走っていると渋滞にぶつかり、トアンさんはいつものようにバイクを降りて交通整理を始めた。すると、自分と同じように交通整理棒を手に道路に立つグエン・バン・リンさん(44歳)と知り合った。リンさんはこの道11年以上の交通整理のベテランだ。それ以来、市民のためにと同じ志を持つ2人は交通整理について情報交換をする関係になった。

 トアンさんは以前、バイクに乗って市内の中でも自宅からもう少し離れた場所まで交通整理に通っていた。しかし、数年前にバイクの盗難に遭ってからは新車を買うお金もないため、自転車で行ける範囲で交通整理をしている。

 交通整理を始めた当初は、親類や知人は「お金にもならないことをして」と反対していたが、今ではみんなトアンさんの活動に好意的で、応援もするようになった。交通整理をしていると、飲み物や食べ物をくれる人がいる一方で交通ルールを守らない人や罵声を浴びせる人もいる。

 それでもトアンさんが交通整理を止めることはない。「人々のためになることが私の喜びであり、その他には何もいらないんです」。今日もトアンさんはラジオの交通情報に耳を傾ける。

前へ   1   2   3   次へ
© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市警察道路鉄道交通警察部(PC67)は8月から、中心部の交差点などに女性の交通警察官を配置し...
 23日の午前9時、ホーチミン市がん腫瘍病院に入院中のレ・バン・カンくん(16歳)は、同市交通警察の警察...
 ホーチミン市の2区のボーチュオントアン通りとハノイ大通りの交差点でたくさんのバイクに囲まれながら...
 10月31日午後、ハノイ市のホン川に架かるチュオンズオン橋では、多くのドライバーたちが車を止めて1人...

新着ニュース一覧

 店主の一家が次々とこの世を去った後、フン・リンさん(女性)とゴック・リエンさん(女性)は、市場の路地...
 ベトナムの株式市場が21日付けで、インデックス開発大手の英FTSEラッセル(FTSE Russell)による市場分類...
 ベトナムで18日、米アップルの「iPhone 18」シリーズが発売され、全国の主要販売店で初日に数万台が事...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 インドの旅行雑誌「トラベル・アンド・ツアー・ワールド(Travel And Tour World=TTW)」が先般発表した...
 英国タイムアウト誌(Time Out)は16日、毎年恒例の「世界で最もクールな街トップ40(The 40 Coolest Neig...
 建設省は、外国の組織および個人の住宅所有権に関する規定の見直しを進めている。住宅法改正案で、外国...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、ベトナムの石炭火力発電所で...
 日本全国で「イオンシネマ」を運営するイオンエンターテイメント株式会社(東京都港区)などが出資するイ...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下の
 韓国の教育企業であるハンエデュテック(Han Edutech)内のOK-TEST職業韓国語能力試験委員会はこのほど、...
 地場タクシー大手のビナサンタクシー[VNS](Vinasun)はこのほど、不動産開
 政府は9月3日付で、外資系投資家および外資系経済組織の物品売買・関連活動を規定する政令第342号/2026...
 地場のフィットネスチェーン大手であるシティジム(Citigym)は、全社的な事業再編に伴い、10月1日付けで...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)系の電
 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計(推計値)によると、2026年8月の訪日ベトナム人数は前年同月比▲7.5...
トップページに戻る