ホーチミン市11区在住のチャン・ザン・ナムさん(男性・39歳)は、13年間にわたり指先サイズの「超ミニチュア」作品を作っている。これまでに手掛けた作品は、ベトナムの観光名所から自転車やバイク、帆船といった乗り物、アリなどの生き物まで300点以上に上る。
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2005年にホーチミン市1区の青年文化会館で観たロシア人アーティストの超ミニチュア作品展に心を打たれたナムさんは、自分でも超ミニチュア作品を作ろうと思い立った。11区の自宅の部屋がナムさんの作業場だ。「作業場は気が散らないように静かでなければいけません。また、部屋では部品が飛ばないように扇風機もつけません」とナムさん。
作品はアリや飛行機、ベスパ(Vespa)のバイクなどを小さくしたもので、サイズはわずか数mmもしくは数cm。材料には、複合材料や金属、ガラス繊維などを使う。材料は、電子部品を専門に扱う青空市場として市内で最も有名な10区のニャットタオ市場(cho Nhat Tao)で購入する。電子部品のほか、金・銀・チタンなどの貴金属も材料となる。
ナムさんは、「超ミニチュア作品を作るにあたっての原則は、徹底的に簡略化することですが、細かく慎重に作らなければなりません。そのため、毎回1つ作品を作り終わると疲れ果て、手足はカチコチで目も痛みます」と語る。